現代の技術によって生まれた「SPチェア」
20世紀を代表するエンジニア・建築家・建設家であるJean Prouve(ジャン・プルーヴェ)の代表作であるStandard Chair(スタンダードチェア)。元々は、フランス・ナンシー大学都市のコンペティションをきっかけにデザインしたものが原型となっています。スタンダードチェアの原型となった1950年の「 No.4」以降も様々な試行が重ねられて1980年代に最後のモデルとなる後脚がアルミニウム製のスタンダードチェアが完成しました。
アルミ製スタンダードチェアをもってジャン・プルーヴェの一連の研究は終了していますが、21世紀に入り現代の新素材として強化プラスチックを採用しVitra(ヴィトラ)よりスタンダードチェアSPが誕生します。「時代と状況に応じて試行を重ねたプルーヴェが現代に合う素材を考えるとすれば、きっとプラスチックを選んで開発を進めたでしょう」と発売に至る経緯を語っています。
スタンダードチェアSPの強化プラスチックは軽量でありながら優れた耐久性があるため、オリジナル同様にしっかりと体を支えてくれます。また、背座と脚部にパウダーコーティングを施しており、ツヤのない上品な印象に。スタイリッシュな佇まいはそのままに価格を抑えられているところも魅力です。
細部まで考え抜かれた、プルーヴェのこだわり
スタンダード チェアの特徴は、幅広に作られた三角形の後ろ脚です。荷重負荷が大きい後ろ脚を太さのある中空の鋼板にすることで、椅子への負担を軽減させています。深く座った時に最も負荷がかかる座面の位置を特に太くし、座面から背にかけて脚が細くなることで、寄りかかりやすい角度を実現するなど、後ろ脚ひとつをとっても細部までこだわって作られていることがわかります。
カラーバリエーションは全部で49種類。
オフィスのミーティングルーム用に同色で揃えたり、自宅では家族で色分けすることもできます。お気に入りの組み合わせを見つけてください。