高さを変えて、暮らしに寄り添うテーブル
20世紀のモダンデザインを代表する建築家兼デザイナーのEileen Gray(アイリーン・グレイ)。フランスやパリを拠点に活動し、ル・コルビュジエやミース・ヴァン・デル・ローエと並んでモダニズムの先駆者として高く評価されています。特にグレイが手掛けた建築作品「E-1027」は、コルビュジエも絶賛し、頻繁に訪れていたのだそう。室内の壁面に絵画を残したことからグレイとの関係に亀裂が入ってしまったというエピソードも有名です。
「MENTON TABLE(マントン テーブル)」は、1932年に発表されたコーヒーテーブル。フランス南部のマントンからアルプスへ向かう途中にあるカステラールの自宅で、日常的に使える汎用性の高い家具を求めたことから生まれました。
リノリウムの天板とスチールフレームを組み合わせた、シンプルで軽やかなデザインが特徴。なかでも大きな魅力が、用途に合わせて高さを2段階に調整できる機能性です。天板ごとフレームを回転させれば、高さを変えて使用することができます。
低い状態では、ソファの前に置くローテーブルとして。高さを変えれば、書き物をしたり、パソコンで作業をしたりする際にも使いやすいテーブルに。ひとつの家具を暮らしや用途に合わせて柔軟に使い分けられるところに、アイリーン・グレイが追求した機能性の魅力が感じられます。
シンプルな佇まいの中に、使う人の生活に寄り添う工夫が凝縮されたMENTON TABLE。時代を超えて愛される、アイリーン・グレイらしい機能美を楽しめる一台です。