エイチ・エル・ディから見える家具と暮らし
Display No.06POUL KJÆRHOLM EXHIBITION
H.L.D.のリアルショップでは、デンマークを代表する建築家ポール・ケアホルムの作品が並ぶ展示会『POUL KJÆRHOLM EXHIBITION』を2025年4月26日〜5月26日の期間で開催しています。
今回は、その様子をお届けしたいと思います。
デンマーク出身のデザイナーであるポール・ケアホルムは、金属を中心とした独自のデザインを貫いた鬼才。彼は木製家具が主流の中、「金属の美しさは木や革と同等の美しさがある」とし、金属を中心とした、美しく繊細なデザインは、時代を超えて世界中で愛されています。そんなケアホルムの名作が、期間中一堂に介し、H.L.D.のショップでご覧いただけます。

まずはメイン、サブメインウィンドウに置かれたアイテムたちをご紹介します。すべてがケアホルムのチェア・スツール・テーブルという何とも贅沢な構成となっています。


店内に入ってまず目に入るのは、「PK91」プロペラスツール。王立芸術アカデミー家具科の3代目教授となったケアホルムが、歴代名教授陣のプロペラスツールをリ・デザインした名作です。スチールのねじれが美しさと最低限のパーツを叶えており、パーツの少なさからもその様子が伺え、刻印までもが美しい意匠となっています。

その隣には「PK33」スツールが。先ほどの「PK91」と比べると、スチールベースの細くなだらかなカーブや座面の円によって、柔らかくフェミニンな印象に仕上がっています。

ウィンドウのメインを務めるのは「PK24」のシェーズロングと「PK62」サイドテーブルのセット。籐張りの繊細なカーブを描く座面が美しい一脚は、かけ心地も極上です。PK62のグレーホワイトのロール仕上げによる大理石の何とも美しいニュアンスが、空間に深みをもたらしています。

「PK24」と並んでメインに坐するのは「PK80」デイベッド。広い面積であるものの、座面高が30cmと低いため圧迫感を感じないケアホルムらしいデザインです。

天板や座面に使用されている大理石や籐などの素材や、ネジやゴムといったパーツも展示しています。ケアホルムが、細部に渡り美しさを追求したことがわかります。

サブウィンドウには、「PK22」と「PK20」のラウンジチェアたちと「PK71」サイドテーブルのセットが。PK22の華奢な脚と籐の組み合わせには、シンプルな美しさがあります。PK20のレザーとカーブを描いたスチールが、直線的な空間に深みをもたらしています。スプリングが利いたスチールと座面が生み出す座り心地は、何とも素晴らしい安らぎの時間を演出します。

最新作の「PK23」ラウンジチェアもお目見え。座面を二つに分割し連結するというケアホルムらしい斬新なデザインです。

バックには、名言と共にケアホルムと作品についてのバナーも。

店内奥には、「PK31」ソファと「PK61」コーヒーテーブルを中心にしたセットが。通常は、ブラックレザーを展示していますが、今回の巡回展ではウォルナットレザーとなっています。レザーのカラーが変わるだけで印象も大きく変わります。

ケアホルムのデザインが一堂に会した、貴重な機会となっている今回の巡回展。背筋をピンと正したくなるような、凛とした場となっていました。
"I would rather express the character of the materials than my own character"
ー「私は自分自身の個性よりも、素材の個性を表現したい」ー
彼の言葉にもあるように、素材の可能性を探求し、全体美とパーツやラインなど細部までのこだわりを持って、究極のデザインを行ったケアホルム。展示を通して、ケアホルムの思考や、ケアホルムデザインがある生活に思いを馳せてみてください。
※ こちらの展示会は終了しました ※
開催概要
POUL KJÆRHOLM EXHIBITION
ケアホルムのフリッツ・ハンセンコレクションが一堂に会し、体感できる希少な展示会。期間内は購入特典としてPoul Kjarholm Book のプレゼントやその他特典もございます。
| 開催期間: | 2025年4月26日(土)〜5月26日(月) ※ 終了しました ※ |
|---|---|
| 会場: | H.L.D.
〒810-0004 福岡県福岡市中央区渡辺通4-6-20 星野ビル1F OPEN 11:30〜19:30 / 休:不定 >> Google Mapで場所を見る |









































