特集デザイナーが愛した、
家具とモノ
ハンス J. ウェグナー、アルヴァ・アアルト、チャールズ&レイ・イームズ——数々の名作を生み出した有名デザイナーたちは、自邸やスタジオでどんな家具やモノに囲まれていたのでしょうか。
彼らのデザインは、私たちの暮らしに豊かな彩りを与えてくれますが、その源には、日々の空間や愛用品が深く関わっていたのかもしれません。
この特集では、名作を支えたデザイナーたちの愛用品に注目し、彼らの暮らしぶりや思考を探ります。

- アルヴァ・アアルト の愛用品
Beehive
蜂の巣からインスピレーションを受けてデザインしたペンダントランプ。元々はユヴァスキュラ大学のためにデザインしたものでしたが、アアルト自身も自邸のリビングルームを照らす灯りとして愛用していました。
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Armchair 45
アアルト夫妻の作品展で発表したアームチェア。曲木加工で曲線を描くフレームと様々な素材を用いた背座が魅力。アアルトのアトリエや会議室でもこちらのアームチェアが使用されており、本人もお気に入りだったことがうかがえます。
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PH 4/3
ポール・ヘニングセンが手掛けた「PHランプ」シリーズ最後の作品。名作「PH 5」よりも小ぶりでシンプルな佇まいになっています。ヘニングセンと親交がありデザインの影響も受けていたというアアルトは、リビングでこちらの照明を使っていました。
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69 Chair
アアルトの家具の特徴といえる「曲木加工」を採用した、柔らかな曲線を描く脚や背もたれが特徴的なチェア。自邸のゲストルームやスタジオの製図室や会議室などでもこのチェアが使われていました。アームチェア45に次いで、お気に入りだったのでしょうか。
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- ハンス J. ウェグナー の愛用品
PP701Minimal Chair
妻であるインガ夫人のために、自邸のダイニング用にデザインしたチェア。ウェグナー作品の中でも数少ないスチール脚を採用しています。軽量で持ちやすいデザインは、妻に対するウェグナーの愛情を感じさせます。インガ夫人も1番のお気に入りだったそう。
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CH07
第二次世界大戦後、ウェグナーが成形合板による家具作りに挑戦する中で生まれた作品のひとつ。当時は賛否両論あり50台ほどしか製造されなかったそう。ウェグナー自身は自邸のリビングスペースでこちらのチェアを愛用していました。
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CH53Foot Stool
CH44 ラウンジチェア用のフットスツールとして、1966年にデザインされました。フットスツールとしてはもちろん、スツールとしてや荷物置きとしても使うことができる、1脚あると心強いアイテム。自邸ではリビングで他の多くのチェアと共に使用していました。
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Ox Chair
雄牛のツノを思わせる背もたれが特徴的なイージチェア。全体的に丸みのあるデザインで、 どんな座り方をしても心地よく、ウェグナーのお気に入りでもありました。こちらのチェ アも自邸のリビングスペースに置かれていました。
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- チャールズ&レイ・イームズ の愛用品
Eames House Bird
旅先で見つけた世界中の民芸品をコレクションしていたオブジェのひとつ。イームズ夫妻の写真やワイヤーチェアの広告に登場させるなど、コレクションの中でも一番のお気に入りでした。後にヴィトラがディテールを忠実に再現し、製品化しました。
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Eames Lounge Chair
自邸のリビングスペースで使われていたラウンジチェア。「友人や同僚を招き入れた際に座ってもらえる心地よい椅子を作りたい」という思いから生まれた1脚。テレビや雑誌などのメディアにも多く取り上げられ、世界的に有名になった椅子でもあります。
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Nelson Ball Bubble Pendant
ジョージ・ネルソンによる樹脂製のグローブを採用したランプ。ネルソンに見い出されたイームズ夫妻も、リビングルームの照明としてこちらランプを使っていました。どこか日本の明かりを思わせるような佇まいが魅力です。
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Eames Contract Base Table
自邸であるケーススタディハウスのダイニングで、DCMやシェルチェアと合わせて使われていた「コントラクトテーブル」。1957年から1964年の間に、様々な場所で活用できるようなテーブルシステムをデザインしていた中で誕生した、名作ダイニングテーブルです。
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- ジャン・プルーヴェ の愛用品
Standard Chair
プルーヴェデザインの象徴ともいえる、名作チェア。幅広に作られた三角形の後ろ脚が特徴的なデザインです。プルーヴェは自邸のダイニングスペースでこちらのチェアを使用していました。
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Gueridon Bassolid wood
スタンダードにも通ずる力強い脚と円形の天板を組み合わせたローテーブル。過度な装飾はないものの、プルーヴェらしいデザインといえます。リビングルームにラウンジチェア「シテ」と組み合わせて使われていました。
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Cité
ナンシーにある大学の学生寮のためにデザインしたプルーヴェの初期作品。自身も自邸のリビングスペースで愛用しており、愛着のあるチェアであることがわかります。スチールフレームに革のベルトを渡してアームレストにした、斬新なアイディアが魅力です。
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AJ Royal
アルネ・ヤコブセンがSASロイヤルホテルのためにデザインしたランプ。ほぼ自身が手掛けた家具やインテリアで構成されたプルーヴェの自邸で、ダイニング照明としてこちらのランプが採用されていました。
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- ポール・ヘニングセン の愛用品
PH 5
ポール・ヘニングセンで最も有名といえる名作ランプ。「対数螺旋」を用いたシェードを開発し、眩しさの問題を解決した唯一無二の照明です。ヘニングセンは自邸のダイニングの照明としてPH 5を愛用していました。
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Seven Chair
アルネ・ヤコブセンがデザインした世界的ベストセラーとなったチェア。ヤコブセンとは第二次世界大戦時にスウェーデンへ亡命した際に支えあった仲。そんな親交の深いヤコブセンのチェアはダイニングスペースで使われていました。
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Ant Chair
世界で初めて背座一体の3次元曲線を実現したチェア。名前の通り、蟻のようなフォルムが特徴です。ヘニングセンはセブンチェアと一緒に自邸のダイニングチェアとして愛用していました。
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PH Hat
自邸の寝室で使用するためにデザインしたウォールランプ。シェードの内面はローズカラーに塗装されており、温かいのある明かりを灯します。このローズカラーは“愛する妻の顔色をより美しく照らすため”という素敵な逸話もあります。
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- ポール・ケアホルム の愛用品
PK9
ハンナ夫人が設計した自邸のダイニングで使われていたチェア。脚のフォルムから「チューリップチェア」という愛称でも呼ばれていました。座面はハンナ夫人が腰をかけて最も快適なかたちを追求するなど、ケアホルムの愛妻家ぶりを感じられる1脚です。
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PK11
ワークデスク「PK51」と組み合わせて使うことを想定してデザインされており、ケアホルム自身も自邸のその組み合わせで使っていました。細部にわたりこだわりが見られるアート作品のようなチェアです。
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PK91
ケアホルムが恩師であるコーア・クリントの作品「フォールディングスツール」へのリスペクトを込めて作った1脚。折りたたんだ時も美しいフォルムが保たれています。こちらもケアホルムの書斎スペースで使用されていました。
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Model 349Floor Lamp
オーエ・ピーターセンがレ・クリント社から発表したフロアランプ。ケアホルムは自邸の書斎スペースで、自身がデザインしたソファとこの照明を組み合わせていました。(現在は当時のモデルと少し仕様が異なります)
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- ル・コルビュジエ の愛用品
Gras Lamp
ベルナール・アルビン・グラが手掛けたランプシリーズ。コルビュジエは機能的なこのランプに惚れ込み、自身のアトリエのみならず彼が手掛けた世界中のプロジェクトで採用していました。
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- フィン・ユール の愛用品
Steel Paper Basket
グレテ・バンクがデザインしたペーパーバスケット。フィン・ユールが自邸で愛用していたことでも有名です。彫刻的なフォルムはただ置いてあるだけでもインテリアとして馴染みます。
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- ボーエ・モーエンセン の愛用品
The Spanish Chair
モーエンセンが自邸で使うためにデザインしたラウンジチェア。スペインの伝統的な様式の椅子を、モーエンセンの解釈でシンプルにリデザインしたものです。モーエンセンの代表作のひとつでもあります。
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- アレキサンダー・ジラード の愛用品
Wooden Dolls
サンタフェにあるジラードの自邸に飾るためにデザインした木製のオブジェ。南米やアジア、東ヨーロッパの民族芸術からインスピレーションを受けたユニークなデザインと鮮やかな色使いが特徴です。
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- ヴァーナー・パントン の愛用品
PH Wall
ポール・ヘニングセンが手掛けたウォールランプ。PHランプの魅力はそのままに、屋外使用できる仕様です。パントンは家族や友人たちと過ごす夏の別荘(サマーハウス)のベランダの照明として設置していました。
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- イサム・ノグチ の愛用品
J39Mogensen Chair
ボーエ・モーエンセンの代表作のひとつで、デンマークでは「ピープルズチェア」と呼ばれるほどベストセラーとなっています。ノグチはニューヨークにあるスタジオで、自身が手掛けたダイニングテーブルやアカリと共にこの椅子を使っていました。
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- ヴィルヘルム・ラウリッツェン の愛用品
PP501 / PP503The Chair
デザインしたハンス J. ウェグナーも自画自賛したチェア。フィンガージョイントという技法で接合部分をデザインのアクセントにしています。ラウリッツェン夫妻と娘家族が暮らす自邸の書斎には、PP501、PP503のザ・チェアが置かれています。
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- ナナ・ディッツェル の愛用品
ND 54
ディッツェル夫妻の間に双子が生まれたことがきっかけで誕生したハイチェア。子供の椅子として必要な機能とダイニングスペースに合うデザインを追求して作られました。ナナの子供から孫、さらにひ孫まで受け継がれ、長く愛用されたのだそうです。
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- アイノ・アアルト の愛用品
RiihitiePlant Pot
アアルト夫妻の自邸で使うためにアイノがデザインしたプラントポットで、実際にテラスで使われていました。当時は製品化されませんでしたが、アルテックが屋内用として素材やサイズを変えて製品化しました。アアルトベースのように湖を思わせる曲線が魅力です。
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