月刊コラム  「マスターピースとわたし」/[すべて正規品]デザイナーズ家具・ブランド家具通販・北欧家具通販【H.L.D】

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H.L.D. オンラインストア スタッフが、
毎月ひとつの名作=マスターピースに思いを馳せるコラムです。
肩の力を抜いて、普段のページではあまり書くことのないようなことを語ります。

仕事や家事のひと休憩や、帰宅中の電車の中、くつろぎの時間の合間など
是非、気軽にご覧ください。

第1回ジャン・プルーヴェは“工人”です

プルーヴェといえば“スタンダードチェア”を思い浮かべる方が多いのではないかと思いますが、是非テーブル作品にも注目を。脚のデザインや接合方法など、随所に建築家らしい思考を感じることができるからです。
ご紹介する「ゲリドン」は、現行品として販売されているプルーヴェ作品の中で、唯一の円形テーブル。この丸みのある天板とシャープな三角形脚の組み合わせが絶妙で、個人的にも好きなテーブルです。

注目してほしいところは「脚」と「接合部分」。
個人的に“プルーヴェ三角形”という愛称で呼んでいるシャープな脚は、脚元に向かって細くなっていて、重厚感がありつつもシャープな印象。このバランスの良さにプルーヴェのこだわりが感じられます。建築の柱からインスピレーションを受けたこの脚は、彼の作品の中で何度も登場しています。素材や加工について熟知していた彼が、繰り返し用いた形であるということは、“プルーヴェ三角形”はデザイン・素材の特徴・耐荷など突き詰めた究極の三角形なのでは?と思うのです。



そしてもう1点、脚と天板を繋ぐ黒い接合金具にも注目を。一般的には天板と脚のつなぎ目は見せないようにすることが多いのですが、ゲリドンではあえて接合する金具を見せています。金具が見えることで色のアクセント、スチールと木材という異素材のバランスが良くなり、個性をさらに際立たせているように思います。この“隠さずに見せる”という家具では斬新な手法は、建築も手掛けていたプルーヴェだからこそのものであり、ここからも彼の建築からのフィードバックを感じられ、ほんの少し彼の思い に触れることが出来た気がして、ロマンさえも感じるのです。

ジャン・プルーヴェは、今でこそ展覧会が行われるほど注目を集める存在になっていますが、20年ほど前までは著名なアーティストたちの中で話題のデザイナーという感じでした。多くの方に知られるようになった今だからこそ、彼が“工人”であることに注目してほしいと、個人的に思います。プルーヴェの作品に触れる機会があった際は、是非ディテールをじっくり見てみてください。建築家としてのプルーヴェの面白さを感じることができるはずです。


(text:オンラインスタッフ Y)