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Designer's History ボーエ・モーエンセン1914-1972,Denmark

デンマークの家具デザイナーで、アルネ・ヤコブセンやハンス J. ウェグナーと共にデンマークの家具デザインを代表するデザイナーの1人。1936年から2年間コペンハーゲン芸術工芸学校に在籍、その後王立芸術アカデミーで家具デザインを学ぶ。コーア・クリント、モーエンス・コッホに師事。1942年からはデンマーク生活共同連合会(FDB)の家具部門に主任として勤務。シェーカーチェアをモチーフとした「J39」を発表。デンマークでベストセラーとなり“ピープルチェア=みんなの椅子”という愛称で呼ばれている。1950年に自身の設計事務所を開設した。モーエンセンが亡くなった後も、彼の作品は根強く人気があり、J39は発表から現在まで生産を中止することなく作り続けられている。

1943

J6

J6(FDB Møbler)

モーエンセンとFDBの時代の幕開け

1942年にデザイン部門の責任者としてFDBへ招かれた翌年、師であるコーア・クリントの教え「リ・デザイン」を継承し、J4と併せてウィンザースタイルの椅子をデザイン。1947年にはディテールを一部改良した、J52Bが発売されました。

J4

J4(FDB Møbler)

モーエンセン流ウィンザーチェア

J6と同年、同じウィンザースタイルのJ4もデザイン。J6はコムバック(櫛型の背)だったのに対し、J4はボウバック(弓型の背)となっており、マホガニーとステインで着色したビーチを使用していました。

1945

FH4283

The Spoke-Back Sofa(Johannes Hansen/FRITZ HANSEN/Fredericia)

ウェグナーとの友情から生まれたソファ

1945年のキャビネットメーカーズギルド展に、親友ウェグナーと共にアパートをテーマにしたブースを発表した際にデザイン。当時は50脚しか製造されませんでしたが、1962年にフリッツ・ハンセンから復刻。現在ではフレデリシアから発売されています。

1947

J16

J39/Shaker Chair(FDB Møbler/KVIST Møbler/Fredericia)

デンマーク、みんなの椅子

FDBの「一般市民の為に安価で質の高い家具を。」という要求に対してシェーカーチェアをリ・デザイン。FDBからクヴィスト、フレデリシアとメーカーが移り変わっても、75年間一度も廃番になっていないことからも人気の高さが伺えます。

PP66

C18/Mogensen Shaker Table(FDB Møbler/Fredericia)

J39と共に使うためにデザインされたテーブル

J39と同様、シェーカーテーブルをリ・デザインして作成されたテーブルで、発売当初はFDBにて販売されていました。C18の他にも、1964年のBM86やBM202、C17などいくつかのシェーカーテーブルもデザインしています。

1949

PP550

Shell Chair(Erhard Rasmussen/Carl Hansen & Søn)

新素材、技術にチャレンジした1脚

1949年のコペンハーゲン家具職人ギルド展に出品し、高い評価を受けたチェア。それまで使用していた無垢材に変わり、成型合板を背に使用した装飾性のあるチェアで、モーエンセンにとって新たな試みを行った一脚でした。

1950

PP501

Hunting Chair(Erhard Rasmussen/Fredericia)

FDB独立後の新たな方向性を示した幻のチェア

1950年のキャビネットメーカーズギルド展のためにデザイン。オーク材と厚手の一枚革を贅沢に使用した力強いチェアは、後の「スパニッシュチェア」など革を使用した椅子のルーツに。カーブなど複雑な構造のため、長い間製品化されず「幻のチェア」と呼ばれていました。

PP503

BM1160/Hunting Table(Erhard Rasmussen/Carl Hansen & Søn)

シンプルながら随所へのこだわりが美しいテーブル

ハンティングチェアとともにキャビネットメーカーズギルド展のためにデザインされたテーブル。シンプルながらも、本体とコントラストを成す脚部のくさびや金属の支柱と木の対比など、細部までこだわり尽くされた職人技の光るテーブル。

PP503

3050/Søborg chair(Fredericia)

最新技術を用いて成形合板に再びチャレンジした1脚

「最新機械での製造が可能なチェアのデザインを」とソボーモブラーの依頼で成形合板の背座を用いて誕生した1脚。2014年にモーエンセン生誕100周年を記念してフレデリシアから復刻されました。3060というモーエンセンでは珍しい金属フレームタイプもデザインされました。

1951

CH23

Spanish Dining Chair(Erhard Rasmussen/Fredericia)

スペイン貴族の伝統的な椅子からインスピレーション

家族旅行で何度も訪れたスペインの貴族階級の椅子から着想を得、リ・デザインし、自邸で使用していました。車の普及で職を失った馬具職人に新たな仕事の可能性を見つけてもらうため、レザーを採用したとも言われています。

JH69

Model.143/Bureau(Søborg Møbler)

収納するアイテムの計測からはじまるデザイン

収納を多く手掛けたモーエンセンは、デザインする前に収納されるアイテムを計測し、それを基にデザインしたといいます。このビューローはソボ―モブラーから発売されたウォールシステムで、他にもキャビネットやシェルフなどが有り、組み合わせて使用することもできました。

1953

CH23

BM0253/Shelving System(Carl Hansen&Søn)

空間に合わせて自在に調整できるシェルフ

棚とキャビネットを自由に組み合わせることのできるモジュール式シェルフ。生前モーエンセンが唱えた「ビルディング・ファニチャー(構築できる家具)」を体現したシェルフは当時未発売でしたが、2020年にカール・ハンセン&サンより発売されました。

1954

CH24

3080/Lynderup chair(Fredericia)

モーエンセンが愛した農場の名前が付けられたチェア

こちらもデザインされたものの、発売されることのなかった幻のチェア。モーエンセンには珍しい金属フレームを使用し、すっきりとした印象のチェアに。リンデロップという名前は、モーエンセンが愛した農場にちなみ名づけられました。2021年にフレデリシア社が製品化。

1954-61

CH25

Textile Cabinet

デンマーク工芸美術博物館のためにデザインしたキャビネット

1954年から1961にかけて、デンマーク工芸美術博物館のテキスタイルコレクション収納のためにキャビネットをデザインしました。収納するテキスタイルのサイズを計測して綺麗に収まるようデザインし、ほこりを被らないようにガラスを引き出しに取り付けるなど使う人への心遣いを感じます。

1955

CH22

201/No.1 Sofa(Fredericia)

記念すべき”はじまり"のソファ

モーエンセンがはじめてデザインしたソファであり、フレデリシアとの協業をはじめたきっかけのソファ。2014年のモーエンセン生誕100周年記念で復刻された際に、”はじまり"のソファということで「201」から「No.1 Sofa」という名前になりました。

1956

CH26

Boligens Byggeskabe(DANEL)

日本の家具からヒントを得てデザインされたウォールユニット

女性建築家でロイヤルコペンハーゲンのテーブルウェアデザイナーでもある、グレーテ・メイヤーと共同デザイン。日本の箪笥や押し入れなどにヒントを得てデザインされたと言われています。デスクが付いたタイプもあり、使う人に合ったユニットの組み合わせが出来ます。

PP505

3236/Mogensen Chair(Fredericia)

J39をリ・デザインしたチェア

フレデリシアからの「新しい家具コレクション」のデザインを依頼され、J39をリ・デザイン。同じシリーズで、ベンチ(3171)とテーブル(BM84)も。座面がペーパーコードからファブリックもしくはレザーに変わり、座り心地の向上とフォーマル度が高まりました。

3171/Mogensen Bench(FRITZ HANSEN)

佇まいが美しいベンチ

J39をベンチに発展させたと言われるデザイン。J39をそのまま横に長く引き延ばしたように見えますが、間延びしたように見えない美しい佇まいは流石モーエンセンと言わざる得ません。ダイニングチェアと同じシートハイなので、同シリーズのチェア、テーブルと併せてダイニングで使用することができます。

Highback Easy Chair(Erhard Rasmussen/Fredericia)

細部までのこだわりが詰まったラウンジチェア

サイドのフレームは組み木のように接合部を見せる演出で、脚部先端は少し削り込まれていることで浮き上がって見える細部までこだわった一脚。初期のエアハルト・ラスムッセン製は背もたれが籐張り、フレデリシア製は板張りという違いやローバックタイプもあります。

1957

BM61(P.Laurizen/Fredericia)

籐張りとシンプルなフレームが美しい1脚

直線のフレームに、籐編みの背座が美しいチェア。シンプルで無駄のないフレームは背もたれ部分がわずかに背中に添うよう外側に沿っており、美しさと座る人のことを考えたデザインとなっています。編みがリネンのタイプやアームが付いたBM62もあります。

1958

BM0865/Day bed(Soccer Sofa)(Carl Hansen&Søn)

自由自在に配置ができるモジュール式のソファ

家具職人ギルト展に出品されたこのソファは、写真家が少年サッカーチームが座った写真を撮ったことで「サッカーソファ」という愛称でも呼ばれるように。モーエンセンもお気に入りだったようで、自身のサマーハウスで使用していたそうです。

BM0488/Coffee Table(Carl Hansen&Søn)

籐と無垢材の組み合わせが美しいコーヒーテーブル

BM0865 Daybedに合わせて「構築する家具」というコンセプトのもとデザインされたコーヒーテーブル。籐の編みや木部の面取り、接合部などからクラフトマンシップを感じることができます。2020年にカール・ハンセン&サンより復刻されました。

BM71/Library Table(Fredericia)

イギリス家具からアイディアを得た伸長式テーブル

16世紀末から17世紀初頭のバロック時代にイギリスで大流行した、「ゲートレッグテーブル」をベースに、装飾を無くすことで機能性とシンプルさを追求したテーブル。天板を広げると2倍ものサイズになり機能性に優れています。

BM84/Mogensen Table(Fredericia)

オーク材の美しさを際立たせるシンプルなダイニングテーブル

1956年にデザインした、Mogensen Chair、Benchと同じシリーズのダイニングテーブル。天板と脚、支柱のみという必要最低限の要素で構成されており、オーク無垢材、天板の角など仕上げの美しさが一層際立ちます。

1958

BM3162/Conscious Chair(Munch Møbler/mater)

恩師の息子と共同でデザインしたスクールチェア

恩師であるコーア・クリントの息子エスベン・クリントと共同でデザインした一脚。恩師の息子とのデザインは、モーエンセンにとって感慨深いものだったのではないでしょうか。2022年にメーターによって、アップサイクル材を使用して復刻されました。

1959

Spanish Chair(Fredericia)

年月を経るごとに馴染んでいくラウンジチェア

自邸用にダイニングチェアとともに、デザインされたラウンジチェア。ダイニングと異なり幅広のオークのフレームと厚手の革が安定感をもたらしています。アームが天板の下にきれいに収まる、527コーヒーテーブルもデザインされました。

1962

2209 Sofa(Fredericia)

コーア・クリントのソファをリデザインしたソファ

2213Sofaのアームクッションがシングルになったタイプ。この2200シリーズは、恩師のコーア・クリントが1929年にバルセロナ万国博覧会のためにデザインした「バルセロナソファ」をリデザインしたとも言われています。

2213 Sofa(Fredericia)

自邸のためにデザインした気品あふれるソファ

「作った家具を確認するには、自分で実際に使用してみるのが一番」という考えから自邸のためにデザインしたソファ。2200シリーズとしてラウンジチェア、2シーターのタイプも。モーエンセンが横たわった写真でも有名です。

3245 Chair(Fredericia)

カーブした背もたれが目を引くチェア

会議室用にデザインされたチェア。1960年代前後のモーエンセンのデザインはほとんどが直線で構成されていたため、カーブした背もたれと半円の座面を持つ3245チェアはほかのデザインと一線を画していました。

1963

2204/Mogensen Wing Chair(Fredericia)

イギリスの伝統様式をリ・デザインしたチェア

イギリスの伝統様式であるウィングバックを、2200シリーズにリ・デザインした1脚。1939年から何度もデザインを練り直し、FDB時代にデザインしたウール張りのウィングバックの細部を調整しレザー張りにしたものがこの2204だとも言われています。

1964

BM86/Mogensen Shaker Table(Fredericia)

スパニッシュダイニングチェアに合わせたいダイニングテーブル

シェーカーテーブルをリ・デザインしたテーブルをいくつか発表しているモーエンセン。このダイニングは、スパニッシュダイニングチェアと一緒に使うことを想定してデザインされました。直線で構成され、すっきりとした印象に仕上がっています。

1965

BM5565/Deck Chair(C.M.Madsen/Carl Hansen&Søn)

壁にかけて収納できるデッキチェア

自宅のバルコニー用にデザインしたデッキチェアは、壁にかけて収納できるなどシェーカー家具の要素を取り入れています。シリーズとしてテーブル、フォールディングチェアなども有り、当時はブナ材で製造され紙袋に入れて梱包して販売されていました。

1970

Canvas Chair(Fredericia)

オークとキャンバス地の組み合わせが美しい1脚

無垢オーク材のフレームにキャンバス地の背座から成り立つラウンジチェア。代表作「スパニッシュチェア」に近い構造ですが、背座にキャンバス地を採用することでカジュアルな雰囲気に再構築されています。クッションをつけることでより快適に過ごせます。

1971

2292 Coupé Sofa(Fredericia)

包み込むウィングが特徴のハイバックソファ

イギリスのホール・ポーター様式をリ・デザインしたと言われているクーペソファ。高く包み込まれるようなウィングがレザーの張地と相まって、堂々とした風格を演出。威圧感を軽減させるために、アーム部を直線にするなど随所へのこだわりが見られます。

2333 Sofa(Fredericia)

モーエンセンが最後に手がけたソファ

1972年に58歳という若さでこの世を去ったモーエンセンが、最後にデザインしたのがこのソファ。水平・垂直のラインが得も言われぬ美しさとオーラを纏っており、モーエンセンのデザインとともに歩んだ人生の最終解がこのソファに体現されています。

1975

2334 lounge chair(Fredericia)

モーエンセンの意思を引き継ぎ息子ピーターが完成

1972年に58歳と若くして亡くなったモーエンセン。2333ソファをベースに、一人掛けのラウンジチェアになっています。モーエンセンは発売を見ることなくこの世を去ってしまいましたが、息子のピーターがその意思を引継ぎ発売となりました。

2022

J39 75th Limited Original Edition(Fredericia)

発売75周年を記念してオリジナル座面が限定発売

1947年に発売され、2022年に発売75周年を迎えたJ39。それを記念して、発売当時と同じスゲ(sedge)を座面に使用し、75周年記念のプレートが付いた限定仕様が160脚で発売されました。希少なスゲ座面は、加工を行なっておらず自然ならではの豊かな表情が魅力です。

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GRAND PRIX CHAIR 限定

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