月刊コラム  「マスターピースとわたし」|第2回 私の「いい椅子」/[すべて正規品]デザイナーズ家具・ブランド家具通販・北欧家具通販【H.L.D】

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H.L.D. オンラインストア スタッフが、
毎月ひとつの名作=マスターピースに思いを馳せるコラムです。
肩の力を抜いて、普段のページではあまり書くことのないようなことを語ります。

仕事や家事のひと休憩や、帰宅中の電車の中、くつろぎの時間の合間など
是非、気軽にご覧ください。

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第2回私の「いい椅子」

個人的に「Artek スツール 60」を推せる理由は、沢山あります。まず、このスツールの歴史が国の歴史にもなっている所に惹かれます。
ご存知でしょうか?フィンランドは、建国してから100年程しか経ってないのです。私の亡くなった祖父が明治生まれでしたので、祖父の生まれた時には、「フィンランド」は無かった。信じられますか?日本はちなみに諸説ありますが、建国して2600年以上です。

フィンランドは、周辺の国から長年侵略や支配を受けていました。独立するために必要だったのは、努力と技術。スツール 60は、国の未来を背負っていたように、私は思えてなりません。フィンランドという国の産業を支える為の芸術と技術の結晶といっても過言ではないと、私は思っています。



私のリビングには、スツール60がピアノの前に置かれています。ZEBRA柄のアップフォルスターのその椅子は、私が初めて買った椅子です。

デンマーク人の若者は初任給で高価ないい椅子を買うといいます。それに比べると、初給料でもないし、とても高価とは言えない。けれど、間違いなく「いい椅子」を、私は手に入れたと思っています。座り心地がいい事や、使いやすいから?多分それだけではないです。

私は、その椅子を見るだけで嬉しくなります。毎日ではないけれど、その椅子があることで、少し幸せになれます。きっと100歳のおばあちゃんになってもそう思います。老人ホームに一脚だけ持っていっていいと言われたら、間違いなくこの椅子をもっていきます。


(text:オンラインスタッフ H)