木目の表情が魅力的な「木材」

もっとも人気のある定番の天板。天然木を使うため、一つとして同じ模様がない木目が魅力です。傷や水分に弱い一面がありますが、丁寧にメンテナンスをすれば長く使え、経年変化による味わいも楽しめます。

木材は仕上げ方によって表情が大きく変わります。たとえば ソープ仕上げ は、北欧で古くから親しまれてきた方法で、石けん水を木肌に染み込ませることで、さらりとしたマットな質感に仕上がります。明るくナチュラルな色合いを保ちやすく、木の素地に近い表情を楽しめるのが特徴です。一方の オイル仕上げ は、植物性のオイルを木材に浸透させることで、木目の濃淡を際立たせ、しっとりと深みのある色合いを引き出します。木の温かみを強く感じられる仕上がりで、手触りも滑らかです。

傷や汚れに強い「ラミネート」

プラスチック樹脂などを表面に加工した天板。傷や汚れ、水、熱に強く、拭くだけで清潔に保てるため日常使いに最適です。お子さまがいるご家庭や、手入れの手間を減らしたい方におすすめです。

さらに、近年注目されているのが“フェニックスラミネート”を用いた天板です。イタリアで開発された特殊素材で、マットで落ち着いた質感を持ちながらも、指紋や汚れがつきにくく、傷がついてもアイロンのスチームなどの熱で目立たなくできるのが大きな特徴です。滑らかな手触りと高い耐久性を兼ね備えており、デザイン性と実用性を両立した仕上げとして人気を集めています。

■ フェニックスラミネート天板を使用したテーブル
・ BA103 PRELUDIA ROUND DINING TABLE
・ Super-Elliptical table

環境にやさしい素材である「リノリウム」

亜麻仁油など天然素材から作られた環境にやさしい素材。抗菌・抗ウイルス性、脱臭効果、帯電防止効果があり、指紋や汚れもつきにくいのが特徴です。ラミネートと同様にメンテナンスが簡単で、やわらかな手触りやぬくもりを感じられます。

さらに、この素材は自然由来の原料を活かしながら高い機能性を持たせている点が魅力です。耐摩耗性や耐久性にも優れているため、日常的に安心してお使いいただけます。また化学薬品に頼らないため、アレルギーや環境への配慮を重視する方にも適しています。デザイン面では、独特のマットな質感と落ち着いた色合いを持ち、木材や金属など他素材とも調和しやすいのも特徴です。

透明感と存在感を併せもった「ガラス」

透明感と存在感を併せ持ち、インテリアのアクセントになる素材です。空間を広く見せてくれる効果もありますが、傷や汚れが目立ちやすく、割れるリスクもあるため取り扱いには注意が必要です。クロスやコースターを使って、丁寧に使うのがポイントです。

高級感のある佇まいが美しい「大理石」

重厚感と高級感を兼ね備えた素材。天然の模様が一つひとつ異なり、空間を華やかに演出します。耐久性は高いものの、酸やアルカリに弱いため適度な手入れが必要です。重量があるため、設置場所の環境もしっかり確認して選びましょう。

いかがでしたでしょうか。
天板は、見た目の美しさだけでなく、メンテナンスのしやすさや素材の特性、環境への配慮など、さまざまな視点で選ぶことが大切です。お気に入りの天板を選べば、年月を重ねるごとに愛着が深まり、暮らしに欠かせない存在になるでしょう。