月刊  「マスターピースとわたし」(11) - 温かく、明るく、照らしてくれる 我が家の“UFO”/[すべて正規品]デザイナーズ家具・ブランド家具通販・北欧家具通販【H.L.D】

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H.L.D. オンラインストア スタッフが、
毎月ひとつの名作=マスターピースに思いを馳せるコラムです。
肩の力を抜いて、普段のページではあまり書くことのないようなことを語ります。

仕事や家事のひと休憩や、帰宅中の電車の中、くつろぎの時間の合間など
是非、気軽にご覧ください。

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第11回温かく、明るく、照らしてくれる
我が家の“UFO”

ルイスポールセンの「PH 5」は、わたしがH.L.D.のスタッフになってはじめて販売した思い深い照明です。
実は私は入社するまで、この照明の存在を知りませんでした。でも、知らなかったからこそ初めてこの照明に出会うお客様の気持ちに共感しながら魅力をお伝え出来たので、良かったとおもっています。

そして、お客様に「PH 5」の魅力を伝えるうちに自分もすっかり欲しくなり、自宅のダイニング用に購入しました。かれこれ8年ぐらい家族を優しく照らしてくれていますが、いまだに飽きることなく、ますます好きになっている次第です。



第一印象は「レトロな照明」とか「変わったデザインだな」と思いました。しかし、その「変わったデザイン」は、デザイナーのポール・へニングセンの並々ならぬ努力と研究、実験の結果によるものだと知りました。電球の性能がまだ悪かった時代に、照明器具でその粗悪さをできるだけ感じさせないようにしたい。そして、快適な生活の灯りを求める人たちに美しいだけではなく、経済的であり、さらに不快な「まぶしさ」を感じさせないようにしたいというヘニングセンの優しさが詰まったデザインだったということ。何より、文字通り暗い時代を明るく照らしたいという思いがこの「PH 5」を誕生させたと感じたのです。

「変わったデザイン」の意味を知り、知ることで見る目がわかり「素晴らしいデザイン」と思うようになりました。



私が購入したPH 5はもう廃盤になっていますが、“コンテンポラリー シリーズ”のダークグレーとターコイズブルーの組み合わせ。クラッシック・ホワイトの組み合わせも好きですが、悩みに悩んで、好きな色を選びました、照明は「白」というイメージがあった私にとってはかなり冒険でしたが、実際使ってみると、シックな組み合わせに違和感は全くなく、そしてなにより「好きな色」を選んだ事で、ますます好きになりました。

私の「PH 5」は、夫婦2人から家族4人の暮らしに代わっても、変わらず温かく、明るく食卓を照らしてくれています。ちなみに我が家の子供たちからは「UFO」と呼ばれています。



話は少し逸れますが、インテリア業界で出会う方や同僚は、元々インテリアの好きな家族の中で育った人も多かったりします。おじいちゃんからYチェアを引き継いだり、実家で使っていた外灯照明はルイスポールセン社製だった、という話を聞く度に少し「うらやましいなぁ」と思ったりするのです。

私の父も母もインテリアには全く興味がなく、どんな家具に囲まれていたか記憶にありません。そんな私でも実家で毎日見ていたダイニングの照明は鮮明に覚えています。照明とは不思議なものです。灯りを見ると温かい気持ちや安心した気持ちになるのは、その灯りの下に人がいて、生活があるという事だからと何かで聞いた事があります。



実家の照明はルイスポールセン社製のように有名でもブランド品でもなかったでしょうが、私は思い出す度、懐かしい気持ちになります。皆さんはどうでしょうか?

子供たちが大きくなった時、インテリアに興味を持っても待たなくても、どこかで「PH 5」に出会ったとき、「UFO」と呼んでいたことや家族で過ごした時間を思い出してくれたらいいなと密かに思っています。

(text:オンラインスタッフ H)