世界的な彫刻家が手掛けた、デザイナーズ家具の名作
20世紀を代表する彫刻家、イサム・ノグチ。公園そのものを彫刻作品とした「モエレ沼公園」をはじめ、万博公園の噴水、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久収蔵に認定されている照明「AKARI」など、多岐に渡るジャンルで数多くの作品を残し、没後の現在でも世界的に高い評価を受けています。
そのイサム・ノグチの代表作のひとつとされているのが、こちらの「コーヒーテーブル」。 イサム・ノグチが最初に作ったインテリア作品であり、ニューヨーク近代美術館の館長A・コンガ・グッドイヤーの自邸のために作ったものが原型とされています。 その後、1948年に当時Hermann Miller(ハーマンミラー)社のデザインディレクターを務めていたGeorge Nelson(ジョージ・ネルソン)の依頼からデザインを見直し、「イサム・ノグチ コーヒーテーブル」として発表しました。
家具というより、アート作品
ガラスの天板と2本の脚のシンプルな構成。
天板は3辺それぞれ丸や角度が異なり、重厚な佇まいの中にもどこか軽やかな印象を与えます。19mmとしっかりとした厚みを持ちつつも、透明感があるので、圧迫感はなく空間をすっきりと見せてくれます。
そして、彫刻作品のような独特なかたちをした脚部は、一見すると不安定そうにも見えますが、天板と直角に脚を配置しており、がたつきもなくしっかりと天板を支えています。「すべては彫刻である」というイサム・ノグチの理念が垣間見えるこのテーブルは、家具よりもアート作品という言葉が似合いそうです。
脚部の種類は3つ。深く濃いブラウン色の使い込む程に味わい深くなるウォールナット。シックで落ち着いた雰囲気の漂うブラックアッシュ。明るい肌色から深い飴色に変化する美しさが特徴のメープル。用途や場所に合わせてお好みの脚部の素材をお選び頂けます。
オフィスの応接間や、自宅のリビングスペース、どんな場所でもイサム・ノグチのコーヒーテーブルがあれば、特別な空間に。上質な空間づくりに一役買ってくれる頼もしい存在です。