機能性とコストパフォーマンスを両立したワークチェア
洗練された美しいフォルム、人間工学に基づいた高い機能性、さらにコストパフォーマンスにも優れたSAYL Chair(セイルチェア)。革新的な構造によりフレーム(枠)のない背もたれでヒトの自由な動きをサポートし、その品質、性能、デザインにおいてHerman Miller(ハーマンミラー)社のワークチェアの新たな基準を作り出しました。
吊り橋の原理からインスピレーションを得て生まれたデザイン
セイルチェアのプロダクトのスタートは、Herman Miller(ハーマンミラー)社のワークチェアの特長を兼ね備え、手頃な価格帯の高機能チェアを開発することでした。デザイナーであるYves Behar (イヴ・ベアール) は、「最小限の素材で最高のものを生み出す」というコンセプトを元に、セイルチェアのデザインを模索していきます。そこで彼がデザインのインスピレーションを得たのが、強度と美しさを兼ね備えた吊リ橋の構造でした。
こうしたアイディアを元に大量の手書きのスケッチを描き、何百通りもの試作を造る過程を経て、椅子の構造を形成していくアイディアをカタチにしていき、このセイルチェアにたどり着きました。
快適な座り心地を実現する、三次元の網目とY字のフレーム
セイルチェアの最大の特徴は、背もたれ部分にフレームが使われていないこと。「3Dインテリジェントサスペンション」という、射出成型によって実現した三次元の網目の特殊構造が、これまでにない快適な座り心地を実現しています。背もたれに採用されているエラストマー材(硬いゴム)は、フィットする部分によって厚みと強度が異なるよう成形されており、座る人の体型や様々な動きにフィットする計算された造りになっています。また、独特なY字型のフレームは、脊柱のカーブに合せてしなり、サスペンション部分と合せて座る人の体型や動きに適応し、脊柱や腰部、骨盤をサポートします。フレームの中は空洞になっており、しっかりとした強度を保ちながらもコストパフォーマンスへの配慮も考えられた設計です。
海洋プラスチックを使用した、サステナブルなチェア
セイルチェアのフレームには、海洋プラスチックが使用されています。ハーマンミラーは、海の環境問題の対策を行う国際的なコンソーシアム「NextWave Plastics」の創設メンバーです。海に廃棄されたプラスチックごみを洗浄、ペレット化して製品に取り入れています。年間で約326トン(ペットボトル3,200万本分)の海洋プラスチックを使用しており、デザインや機能だけでなく環境にも配慮されたチェアです。
カラーバリエーションは3色で展開。アームは高さ調整が可能なアジャスタブルタイプと高さ、幅、奥行、角度調整が可能なフルアジャスタブルタイプから選べます。