建築家 ジャン・プルーヴェの代表作「Standard Chair」
Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)が、後の「Standard Chair(スタンダード チェア)」となる一連の椅子を研究しはじめたのは、1934年のことです。その後、3つの試作品を経て4番目のチェア「No.4」と名付けられた椅子が現在のスタンダード チェアの原型となっています。1950年の「 No.4」以来、研究が続けられた象徴的な椅子は、1950年にスタンダードの名を冠することになります。構造へのあくなき挑戦や、パーツの素材研究などを重ね、1969年までギャラリーステフシモンで一般販売されました。
スタンダード チェアをはじめとするジャン・プルーヴェの作品は、2000年代の初頭までフランス国外において、建築家やコレクターなどのごく一部の人々にだけにしか知られていませんでしたが、2002年よりVitra(ヴィトラ)社が復刻したことで世界的に注目を集めています。
美しいフォルムと快適な座り心地を実現した名作
スタンダード チェアの特徴は、幅広に作られた三角形の後ろ脚です。
荷重負荷が大きい後ろ脚を太さのある中空の鋼板にすることで、椅子への負担を軽減させています。深く座った時に最も負荷がかかる座面の位置を特に太くし、座面から背にかけて脚が細くなることで、寄りかかりやすい角度を実現するなど、後ろ脚ひとつをとっても細部までこだわって作られていることがわかります。
背座の素材はプライウッド(成型合板)を使用し、種類はナチュラルオーク、ダークオーク、ウォルナットの3種類です。部屋やオフィスの雰囲気に合わせてお選びください。
“アトリエ ジャン・プルーヴェ”で使われていたカラーを含んだ新色が登場
2022年9月より、ジャン・プルーヴェの製品のフレームカラーがリニューアルしました。定番の「ディープブラック」「ジャパニーズレッド」「ブランコロンブ(※ エクリュより改名)」に加えて、ジャン・プルーヴェの工場“アトリエ ジャン・プルーヴェ”で使用されていたカラーを含む新色として、「ブルーマルクール」「ブレヴェール」「ブルーディナスティ」「グリフェルメール」の4色が新たに加わりました。
スタイリッシュな佇まいでありながら、使い手のことを考えて抜かれた構造のスタンダードチェア。是非、この快適な座り心地と、プルーヴェのこだわりを実感ください。