無垢材を用いた、重厚感のあるローテーブル
Gueridon Bas(ゲリドン バ)は、1944年(文献によっては、1942年・1947年)にビジターアームチェアのためのローテーブルとして戦時中にデザインされました。手掛けたのは、フランスの建築家でありデザイナーのJean Prouve(ジャン・プルーヴェ)です。1940年代初頭からプルーヴェは木材を用いるようになり、ゲリドンバスもその時代にデザインされています。コンゴ共和国のフランス航空ビルではアフリカ特有の木材を使用したものを制作するほか、 大理石やガラスなどを用いた天板やサイズ違いも発表していたようです。
経年変化によって、より味わい深く
テーブルは、無垢材の3本脚に重量感のある同種の天板がのせられ、曲げた鋼板でそれらを連結させるという構造になっています。現在、Vitra(ヴィトラ)から現行で製造されている仕様の材種は、ナチュラルオーク、ダークオーク、アメリカンウォールナットの3種類です。
自由な発想で使ってください
天板は直径約80cmですので、センターテーブルとしても十分な大きさを持っていますが、高さが約35cmとソファやパーソナルチェアの座面高よりも低いため、椅子に腰かけて使用するにはやや低い印象です。
床座で本を読むためのテーブル、もしくは小さな灯りやコレクションを飾るためのテーブルとして、日常から離れた時間を愉しむような使い方はいかがでしょうか。