へニングセンの120回目の誕生日を記念した「PH 3 1/2-3 Pendant」
ペンダント照明の傑作PH5をはじめ、数々の名作をこの世に残した、近代照明の父と呼ばれるポール・へニングセン。2014年9月9日、彼の120回目の誕生日を記念して発売された「PH 3 1/2-3 Pendant」。このペンダントライトは1920年代から30年代初頭のポール・ヘニングセンのオリジナル設計図を忠実に再現されました。また、特別な機能として、すべてのシェードには、職人による白色の塗装されたカーリング加工が施されており、3つのシェードの馴染みある曲線を強調し、美しい光学的対称性を作り出しています。
美しいクラシックの色合いと穏やかな光を放つホワイトマットの内面を持つシェードは、アルミニウムでできており、Vejenにあるルイスポールセンの工場で数少ない熟練の職人により製作されています。ソケットカバー部分は銅製で作られており、クラシックな風合いのシルクマット・ブラウン仕上に加工されています。
モダンさを失うことなく現代の多様なライフスタイルや空間に、違和感を伴うことなく佇みます。その理由には、機能美にもとづく、ごまかしのないストレートなデザインにあります。
どうやって光をコントロールすべきかというテーマに生涯の大半を捧げたポール・へニングセン。 光源を効率良く、かつ効果的に活用するためには、対数螺旋という曲線を持つシェードが最も適していると彼は考え、光の計算とテストを繰り返しました。その結果、PHランプのシェードは、光の形、反射、そしてどう眩しさを取り除くかという諸条件をクリアした最良のフォルムとして決定されたのです。
PH 3 1/2-3 Pendantは、元のバージョンとは対照的に、3つのシェードはすべて白く塗られたロールエッジを持っているのが特徴的です。
シェード内側の塗装やシェード・エッジのカーリング加工(金属を絞る最後の段階で縁を丸くカールさせ折りかえす技術)には、彼ら熟練職人の技術により、風格ある仕上がりを実現し、視覚的なハイライトが追加されたことによりエレガントさも生み出しています。 シェードホルダーとネジは、真鍮に銅メッキが使用されており適切な強度を確保すると共に全体の仕上がりの向上にも一役買っています。
洗練されたカーブが重なり合うシェードが、斬新ながらも美しく優雅なフォルムを描いています。
機能を追求することで生まれた合理的なシェードですが、消灯時にもその高いデザイン性は、空間のアクセントとして目を楽しませてくれます。機能性もデザイン性の高さも兼ね備えている、こうした点も名作と言われる理由の一つです。多才なヘニングセンが見いだした機能とフォルム、そして技術とアートのバランスを保つPH 5は、点灯時も消灯時もまるで美しい彫刻作品のようです。
単体でももちろん、複数並べても圧迫感がなく、高さを変えて吊るすなど様々なインテリア空間に美しさを与えます。