ポール・ヘニングセン、最後の作品
直径40cmサイズのペンダントランプ「PH 4/3 ペンダント」。1966年の発表以来製造を続けているロング・セラーで、 ポール・ヘニングセンが最後に手掛けたシリーズです。ホワイトの塗装を施したメタルシェードは、対数螺旋のカーブをカタチどったもので、柔らかく十分な光を下方に効率良く集めてくれます。また、PH 5やPH 50より一回り小さいサイズなので、省スペースの空間にもお勧めです。
こちらのペンダントの特徴は、光の調和を考えて生まれたグレアフリーデザイン。大小サイズの重なるシェードは、電球自体を包み込む構造になっており、不快な眩しさ(グレア)を感じさせません。実際にライトが点灯した際に、その優しく柔らかな光に驚かされると思います。
どうやって光をコントロールすべきかというテーマに生涯の大半を捧げたへニングセン。光源を効率良く、かつ効果的に活用するためには、対数螺旋という曲線を持つシェードが最も適していると彼は考え、光の計算とテストを繰り返しました。 その結果、PHランプのシェードは、光の形、反射、そしてどう眩しさを取り除くかという諸条件をクリアした最良のフォルムとして決定されたのです。
洗練されたカーブが重なり合うシェードが、斬新ながらも美しく優雅なフォルムを描いています。機能を追求することで生まれた合理的なシェードですが、消灯時にもその高いデザイン性は、空間のアクセントとして目を楽しませてくれます。 単体でももちろん、複数並べても圧迫感がなく、空間をまとめ上げてくれます。 自宅用のペンダントライトとしてはもちろん、オフィスのミーティングルームやレストラン、カフェなど様々な場所で空間を上品に演出してくれます。