「L-レッグ」シリーズ、後期の名作
フィンランドを代表する建築家、Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)が1945年に発表した「BENCH 153(ベンチ)」。アアルトデザインらしい曲線を描く脚部と、等間隔に隙間を空けた座面というシンプルな構造で作られています。
アアルトがデザインした家具の特徴は、木を曲げる独特な手法にあります。通称「L-レッグ」と呼ばれる柔らかな曲線を描く脚部は、無垢材の脚部の上部に切り込みを入れて、薄い板を挟み加圧するという特殊な技術で加工しています。この技術はアアルトが試行錯誤を重ねて生み出した、木材の素材としての可能性を広げた革新的な技術でした。素材を活かした高いデザイン性を実現しながらも、強度にも優れたクオリティを両立しています。この特殊な技法は名作「スツール60」をはじめ、椅子やテーブルの脚に採用されアアルトデザインの原点となっています。
座面に隙間を開けることで、軽さと持ち運びやすさを実現。見た目の美しさだけでなく、使いやすさにもこだわって作られています。また、ベンチとして使うだけでなく、サイドテーブルとして使うことも。過度な装飾のないシンプルなデザインは、自宅で好きな場所に置いたり、公共スペースで使うなど、様々なシーンで活躍してくれます。
サイズは、2人でゆったり座れる「153A」と、1人でゆったり座れる「153B」の2種類。カラーは、バーチ、ホワイト、ブラックの3色。使う場所や好みでお選びください。
木材の自然な表情を楽しめる“ワイルドバーチ”
2024年より、“ワイルドバーチ”仕様が仲間に加わりました。フィンランド語で「野生」や「自然そのままの状態」を表すその名の通り、木材に現れる節、芯に近い色の濃い部分、昆虫による形跡など、森林から生み出される2つとない様々な表情を楽しむことができます。2023年にSTOOL60のアニバーサリーモデルとして登場し、2024年よりラインナップの幅を広げ「Forest Collection(フォレスト・コレクション)」として定番ラインナップになりました。