ワイヤーのみで形成された斬新なチェア
巨匠チャールズ&レイ・イームズがデザインを手掛け、1951年に製品化された「Eames Wire Chair(イームズワイヤーチェア)」。イームズが手掛けたシリーズの中でもワイヤーのみで形成されたチェアは、斬新なアイディアをカタチにした1脚です。
プライウッド、プラスチックと新しい素材の可能性を模索し続けたイームズが、次に選んだ素材はスチールワイヤーでした。1950年代初期にイームズはワイヤーを曲げたり接合出切る方法を研究し様々な形状を作り出していきます。こうした試行錯誤の末、軽量でありながら耐久性に優れ、リーズナブルで高品質なワイヤーチェアは誕生しました。このデザインはシェルサイドチェアと同じフォルムをスチールワイヤーに置き換えたデザインになっており、座面に座るとスチールワイヤーが締まり、脚部の強度が増すようにデザインされています。
縦横に走るワイヤーの数も縦が10本、横が25本のロッドが交差したシェル。ロッドのみで構成されたエッフェルベースが適度な弾力をもたらし快適な座り心地を実現。こうした細径ワイヤーのフレームを2重構造にすることで、高い耐久性と有機的なフォルムの形成を可能にしています。オブジェのような美しさと心地良さ、実用性を兼ね揃えたイームズのこの技術は、アメリカにおいての最初の特許取得となりました。
イームズワイヤーチェア最大の魅力は、 素材を一体成型する手法を採用した美しいフォルムです。緩やかな美しい曲線の背座一体のフォルムは、眺める角度によって様々な表情を楽しめます。
イームズワイヤーチェアはパットなし、レザー張りのシートパッド付きのどちからをお選び頂けます。シートパッドは計6色のカラーバリエーションからお好みのカラーをお選びください。