オブジェとして手元に置きたくなる置時計
1947年、Herman Miller(ハーマンミラー)社の兄弟会社でもある「Haward Miller(ハワードミラー)社」が時計の展開を新たに始め、そのデザインをネルソン事務所が引き受けました。その数は最終的に100個ほど。一連のクロックシリーズをデザインした中心人物がネルソンの右腕デザイナーでもあった、Irving Harper(アーヴィン・ハーパー)です。
Irving Harper(アーヴィン・ハーパー)は、1946年から1963年までネルソン事務所に努め、在籍中の代表作としてHerman Miller(ハーマンミラー)社のロゴデザインやマシュマロソファを手掛けた人物。
彼は確信的な腕時計からヒントを得て、数字は排除して星形模様やアスタリスクやボールをあしらうことを着想。文字盤から解放されたデザインは、真鍮や木材、ガラスを巧みに組合せどれも個性があり存在感を持っています。
1999年からVitra社より復刻されている同シリーズは年々数を増やし、1950年代古き良きアメリカのモダンデザインを現代へ引継いでいます。「置き時計」としてではなく「オブジェ」として手元に置きたい逸品です。