伝統的なスタイルの優雅さと格式をもつ、モダンなコーヒーテーブル
デザイナー、Ole Vanscher(オーレ・ヴァンシャー)がデザインした「OW449 Colonial Table(コロニアルテーブル)」。「コロニアルシリーズ」のひとつとして1964年にはじめて生産され、その後2015年にCarl Hansen&Søn(カール・ハンセン&サン)によって復刻されました。1700年代の英国家具様式とコロニアル様式の家具が持つ格式と優雅さを再現しながらも、現代にマッチしたモダンなデザインとなっています。
デザイナーであるオーレ・ヴァンシャーは、家具デザイナー、そして王立芸術アカデミーの主任教授として教育にも力を注ぎ、北欧デザイン界を代表するデザイナーとして知られ、彼の生み出した家具もまた、北欧モダンのクラシックとして世界中のファンに愛され続けています。
テーブル脚のトップには、断面に繊細な挽き加工が施され、美しく仕上がりとなっています。この加工は、コロニアルシリーズすべてに見られる特徴です。コロニアルシリーズは、柔らかな丸みを帯びたパーツで構成され、その1つ1つをシンプルに構築することにより、全体に調和をもたらすフォルムにまとめられているのです。同シリーズのチェアと合わせれば、空間をより統一感のある雰囲気にしてくれます。
デンマークの新聞「ポリティーケン紙」が、1958年にヴァンシャーの家具についてこのように掲載しています。
「オーレ・ヴァンシャーの椅子を購入すると、それから何百年も毎日、毎日その椅子に座ることになる。なぜなら彼の椅子は、それだけのすばらしい耐久性を備えているから。」
家具のプロポーションやフォルム、デザインの素晴らしさだけではなく、そう言わしめるオーレ・ヴァンシャーの設計思考。その基礎となっているのは、学術的な背景からくる建築知識と優れた職人としての技術のコンビネーションの賜物と言えるでしょう。クラシック家具の優雅さと格式をシンプルに表現し、現代に合うモダンさも兼ね備えたタイムレスな名作と言えます。