ル・コルビュジエをも魅了した“LAMPE GRAS”のフロアランプ
フランスの建築家兼デザイナーのBernard-Albin Gras(ベルナール・アルビン・グラ)が1921年に発表した「Lamp Gras」シリーズ。先進的なデザインと機能美を合わせ持っており、20世紀の建築の巨匠である、ル・コルビュジエをも魅了したシリーズであることは有名です。コルビュジエは、自身のオフィスにもランプを使用しただけではなく、自身が手がけた世界中の数多くの建築プロジェクトでGras Lampシリーズを採用するほどに熱心なファンでもありました。
また、建築家であるRobert Mallet-Stevens(ロベール・マレ=ステヴァンス)やEileen Gray(アイリーン・グレイ)、デザイナーのJacques Emile Ruhlmann(エイミール・ジャックス・リュールマン)にも愛されたシリーズであり、アーティストのSonia Delaunay(ソニア・ドローネ)やGeorges Braque(ジョルジュ・ブラック)は、スタジオでこのランプを使用していたそうです。 一度は廃番となってしまったものの、2008年にDCW editionsにより復刻。現在もフランスをはじめ、アメリカや日本で注目集めている照明です。
時代を先取りしたエレガントなデザイン
人間工学に基づくそのデザインは、もともと工業的に使用することを目的として設計されました。しかし、作品の持つ先進的なデザインやシンプルでありながらもスタイリッシュとも言える絶妙なバランス、そして実用性にも優れていたため、すぐに住宅でも好まれるほど人気となりました。また、普遍的なデザインはナチュラル、モダン、コンテンポラリー等どんな空間にも合わせることが可能です。
細部からも見て取れる機能美
Lampe Grasシリーズのフロアランプ「LAMPADAIRE No.411」は、機能的で魅力的な関節式デザインを採用しており、基本形にはネジや溶接継手はありません。ダブルアームアームを備えており、各アームは回転可能。ランプシェードは、傾動可能です。様々な方向に回転させることができるので、非常に柔軟、あらゆるニーズに対応にすることができます。居心地の良い読書コーナーのラウンジ、ベッドサイドにもご利用いただけます。
バーナール・アルバン・グラの豊かな才能と先を見通したデザインは、時代を超え、人々に愛され続ける作品であると言えます。