プリーツ模様のプラスチックとオーク材の組み合わせが美しいフロアランプ
1943年に設立された照明ブランド「LE KLINT(レ・クリント)」。ブランド誕生のきっかけとなったのは、デンマークの建築家 P.V.イエンセン・クリントが作ったランプシェードでした。趣味の延長で作ったプリーツをつけたシェードが高く評価され、その精神を受け継いだブランドとして息子であるTage Klint(ターエ・クリント)が立ち上げました。60周年を迎えた2003年には、デンマーク王室御用達にも選定されるなど、世界中で長く愛され続けています。
レ・クリントのランプシェードは、1枚のプラスチックシートを熟練した職人がひとつひとつ手で折って作っています。「基礎技術を取得するのに3年、1人前になるのに10年以上」と言われているほど、レ・クリントのシェードを作るのには高い技術が必要です。ハンドクラフトならではの滑らかな曲線を描くフォルムと暖かみのある光が、空間を優しく包み込みます。また、彫刻のように美しいデザインは、消灯時もインテリアのアクセントとなってくれます。
こちらの「Model 325(モデル325)」は、デンマークの建築家Vilhelm Wohlert(ヴィルヘルム・ウォラート)が物理学者ニールス・ボーア(1922年ノーベル物理学賞受賞者)の自邸改装の際にデザインされたものです。木製のスタンドは珍しく、オーク材の支柱が北欧らしい柔らかい印象を一層引き立ててくれます。金具の真鍮もほどよくアクセントになり、素材の特性を活かしたバランスのよい照明です。