中国 明時代の椅子をリデザインした作品
デンマークの家具デザイナー Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)が1976年に発表した「PP66」。17-18世紀の中国の椅子(圏椅/クワンイ)からインスピレーションを受けて作られたことから“チャイニーズチェア”という愛称で親しまれています。
元々は1945年にFRITZ HANSEN(フリッツハンセン)が「1783」として発表したモデルがベースとなっています。1738は、数年のわずかな期間のみ生産された後、廃番に。30年の時を経て、PP Møbler(PPモブラー)がディテールを見直し再販しました。
PP66の特徴は、優雅な曲線を描く笠木。以前のモデルは三次元曲線でしたが、PP66は曲木を使用し、より強度を高めました。さらに、脚部にも貫を渡し、耐久性を高めています。背もたれは体にフィットするよう平たく削るなど、細部にまでこだわりが感じられます。
座面は紙を縒って作った「ペーパーコード」という素材を、職人の手によって手作業で丁寧に編みこんで作られています。快適な座り心地でありながら、耐久性にも優れています。さらに、年月の経過と共に木肌の表情や座面の色味に深みが増し、味わい深いものになっていきます。
木製家具に関しまして
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