“シッティングポケット”を作り出す、シンプルなフレームと1枚ものの張地
Charles&Ray Eames(チャールズ&レイ・イームズ)が1958年に発表した「Aluminum Chair(アルミナムチェア)」。このチェアは、エーロ・サーリネンが建築家J.アーウィン・ミラーの自宅を設計する際に、上質な屋外用のチェアが欲しいと考え、イームズ夫妻に開発を依頼したことがきっかけで誕生しました。
合成繊維のメッシュ素材をピンと張ったチェアをデザインし、“硬いシェル”を使用した従来の屋外用チェアからの脱却を図りました。元々は屋外向けのプロダクトとして発表したものでしたが、現在ではファブリック、ビニール、レザー張りといった屋内用のチェアとしても高い人気を誇っています。
アルミナムチェアの特徴は、シンプルなフレームと1枚ものの張地。シートフレームにつなぎ目のない張地をピン張った状態で使用し、「シッティングポケット」と呼ばれる高度なサポート性と柔軟性を兼ね備えた座面を作り出しています。フレームとベースはアルミニウム製で、軽量でありながら耐久性にも優れています。環境にも優しく、61%が再生素材で作られており、寿命を終えた後は88%がリサイクル可能です。
こちらは、ローバック仕様の「マネージメントチェア」。ガス圧シリンダーによる高さ調節機能付きです。さらに、シート下のハンドルでリクライニングの固さ調整をすることもできます。 上質なレザーは、使うほどに味わい深い風合いに変化していきます。長く大切に使っていき、自分好みに育ててください。