近代デザイン史に多大な影響を与えた、ポール・ケアホルムの名作が待望の復刻
デンマークのデザイナー、Poul Kjærholm(ポール・ケアホルム)が1952年に発表した「PK 0」。彫刻的なフォルムが特徴で、近代デザイン史に大きな影響を与えました。
1997年にフリッツ・ハンセン創立125周年に600脚のみの限定発売されましたが、その後生産されることはなく、希少な作品となっていました。限定発売からさらに25年を経て、オリジナルを忠実に再現しながら強度を改良し、ついに「PK0 A」として待望の復刻を果たします。幻の作品を手に入れることができるのは大変喜ばしいことです。
彫刻的な美しい佇まいでありながら、2つの成形合板のみで構成されたシンプルな構造は、ケアホルム自身が追求していたピュリスム(純粋主義)を見事にかたちにした作品といえます。背もたれと前方の脚を兼ねたパーツは、真横から見るととても複雑な曲線を描いています。座面と後方の脚を兼ねるパーツも、座面部分は窪みをつけ、そこから膨らむように曲線を描きながら足元へと伸びています。成形合板の表現の限界を突き詰めたケアホルムのこだわりが感じられる1脚です。
程よく角度をつけられた背もたれは、座ると体が吸い込まれるようにフィットします。耐久性のある成形合板を使用することで、安定感がありしっかりと支えてくれます。また、素材は世界的な森林認証制度である「PEFC」認証済みの木材を使用しています。
ただそこにあるだけで、彫刻作品のようにインテリアのアクセントになる美しいチェア。製品化が待ち望まれた名作を、是非ご自宅で体感してください。