エジプト家具からインスピレーションを受けた 折り畳み式のスツール
“デンマークモダンの父”と称されたデザイナー、Ole Wanscher(オーレ・ヴァンシャー)が1957年に発表した「EGYPTIAN STOOL(エジプシャン・スツール)」。ヴァンシャーがエジプトを訪れた際に出会った古代の椅子に感銘してデザインしたものです。
古典家具の影響を受けつつも、ヴァンシャーらしいモダンな要素も取り入れられています。
細く優雅なフレームやレザーを使用した座面など、優雅で格式をもった家具に仕上げられています。
また、滑らかな質感から卓越した技術を持つ職人による手仕事を感じることもできます。
使用しないときは折りたためばわずかなスペースに収めることもできます。
デンマークの新聞「ポリティーケン紙」が、1958年にヴァンシャーの家具についてこのように掲載しています。
「オーレ・ヴァンシャーの椅子を購入すると、それから何百年も毎日、毎日その椅子に座ることになる。なぜなら彼の椅子は、それだけのすばらしい耐久性を備えているから。」
家具のプロポーションやフォルム、デザインの素晴らしさだけではなく、そう言わしめるオーレ・ヴァンシャーの設計思考。その基礎となっているのは、学術的な背景からくる建築知識と優れた職人としての技術のコンビネーションの賜物と言えるでしょう。クラシック家具の優雅さと格式をシンプルに表現し、現代に合うモダンさも兼ね備えたタイムレスな名作と言えます。