ミニマルでありながら快適 ケアホルムの名作スツール
デンマークのデザイナーPoul Kjærholm(ポール・ケアホルム)が1959年に発表した「PK33」。ミニマルさと美しさを兼ね備えた、ケアホルムらしい作品です。
スチールの脚とレザーのシートを組み合わせた、至ってシンプルなデザイン。しかし、見れば見るほどに構造に対するケアホルムのこだわりを感じることができます。レザーのシートクッションは取り外すことができ、座面下のベース部分はドーナツ状のリングになっています。中心部分が抜けていることで座った際に座面が当たることなく程よく沈み込み、快適に座ることができます。
また、クッションが取り外せることでメンテンナンスがしやすく、清潔に保つことが可能です。 ベース部分にはO型のゴムが付けられており、クッションについているタブをゴムに差し込むことで簡単に取り付けができます。
細い3本の脚はベースに沿うように滑らかな湾曲しながら、重心がかかる部分は地面に向かって垂直に伸びています。このユニークな脚のフォルムは後に「PK8」にも使われました。
どんな空間にも馴染むシンプルなデザインは、自宅で使用するのはもちろん、ホテルのロビーや商業施設など、様々なシーンで活躍します。