ボーエ・モーエンセンとエスベン・クリントによる幻の作品が、リサイクル素材で復刻
デンマークのデザイナー兼建築家のBørge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)と、“モダンデザインの父”と称されるKaare Klint(コーア・クリント)の息子でデザイナーのEsben Klint(エスベン・クリント)が1958年に発表した「BM3162」。J39や3236チェアといったシェーカーチェアーからの影響を感じさせる作品です。元々はMunch Møbler社からスクールチェアとして製造されていたものでしたが、その後生産終了。ヴィンテージ市場でもあまり見られない貴重な作品となっていました。
2022年、mater(メーター)社が「Conscious Chair 3162(コンシャス チェア)」としてオリジナルとは異なる素材で復刻させました。椅子の座面と背もたれには、mater社が開発した廃棄物を使用した素材「Matek」を使用。Matekとは、廃棄物となるコーヒーの殻や木繊維を再生プラスチックと混合したもの。独特なマーブル模様は1点1点異なり、様々な表情を見せてくれます。また、フレーム部分はFSC認証のオーク材やビーチ材を使用。FSCとは適切に管理された森林を認証する国際的な認証制度のこと。認証された木材を使用することで森林の破壊や劣化を招くことなく、森の保全に貢献しています。
さらに、コンシャス チェアは分解可能な設計となっており、各部分が新たな生産サイクルに再利用できるようになっています。長く愛用いただき、使用できなくなっても廃棄物になることのない、環境に配慮されたチェアです。
バリエーションは「ソープ オーク×コーヒーウェイスト ライト」「ブラック ビーチ×コーヒー ウェイスト ブラック」「グレー ビーチ×ウッド ウェイスト グレー」の3種類。いずれも印象の異なるカラーなので、同じカラーで統一するのはもちろん、異なるカラーで組み合わせれば空間のアクセントになります。