引っ掛けて飾ることのできる、木製オブジェの名作
デンマークのデザイナー、Kay Bojesen(カイ・ボイスン)。Georg Jensen(ジョージ・ジェンセン)での修業を経て、銀細工師としてのキャリアをスタートさせます。1938年に発表したカトラリー“Grand Prix(グランプリ)”シリーズは、デンマーク王室御用達として世界的に高く評価されています。
そんな銀細工師としての活躍と並行してカイ・ボイスンが没頭していたのが“木製の玩具づくり”でした。長男の誕生を機に子ども向けのデザインに興味を持ち、玩具の製作を開始。「動物のデザイン上の線(line)は笑み(smile)にならなければならない」「木製の動物は本物の動物の真似であってはならない」という信条のもと、1951年にデザインした「モンキー」をはじめ、さまざまな動物の木製オブジェをデザインしました。
こちらの「モンキー」は、カイ・ボイスンの木製オブジェのアイコン的な存在で、フックのような形をした手足が特徴です。元々は子供用家具の見本市のために、子ども用のフックとしてデザインされたものでした。大人用のハンガーに引っ掛けることで手が届かない子どもでも服をかけられることを考え、このフック状の手足になりました。フックとしての機能と、手足が器用なモンキーを掛け合わせた、カイ・ボイスンのユニークかつ斬新なアイディアが生んだ名作です。現在はフックとしての役割よりも、棚や出窓などに引っ掛けて飾るなど、自由な表現を楽しめるオブジェとして人気を集めています。
「モンキー S」は幅19.5cmと大きすぎず小さすぎない程よいサイズ感。ミニサイズと一緒に置くと、まるで親子のようにも見えます。
素材にはFSC認証を獲得したチーク材とリンバ材を使用。FSCとは適切に管理された森林を認証する国際的な認証制度のこと。認証された木材を使用することで森林の破壊や劣化を招くことなく、森の保全に貢献しています。