スチールチューブとシートで構成された、無駄のない美しさ
フィンランドの家具デザイナーである、Ilmari Tapiovaara(イルマリ・タピオヴァーラ)。ピルッカシリーズやファネットチェア、ドムスチェアといったヴィンテージ市場でも根強い人気のある家具を手掛けた、アルヴァ・アアルトと共にフィンランドデザインに多大な影響を与えたデザイナーのひとりです。
こちらは、タピオヴァーラが1960年に発表した「KIKI LOUNGE CHAIR(キキ ラウンジチェア)」。シャープなスチールチューブを組み合わせたフレームとL字型のシートで構成された、無駄のないシンプルなデザインが特徴です。このキキシリーズが生まれたのは、工場で余っていた大量のスチールチューブを利用できるプロダクトのデザインを製造業者から依頼されたことがきっかけでした。過度な装飾のない洗練された佇まいが評価され、発表の同年にミラノトリエンナーレで金賞を受賞しています。
シンプルゆえに、自宅での使用はもちろん、オフィスやホテル、カフェや商業施設などあらゆる場所で使用しても違和感なく馴染みます。“限られた人のためではなく、すべての人に向けたデザイン”を生涯目標として掲げてきたタピオヴァーラ。このキキ シリーズも、そんなタピオヴァーラの理念を具現化した作品といえます。
シートの張地はファブリックとレザーから選ぶことができます。使用する空間に合わせて、好みの色、素材をお選び下さい。