時代を越えて愛され続けるカンチレバーチェアの名作
ハンガリー出身の建築家、Marcel Breuer(マルセル・ブロイヤー)が1928年に発表したカンチレバー構造の「Cesca Chair(チェスカ チェア)」。カンチレバーとは日本語で“片持ち梁”といい、片側は固定され、もう片側は自由に動く構造のことをいいます。建築や橋の設計に使われるこの構造を用いて独自のサスペンションを作り上げた、当時としては画期的な椅子でした。
しかし、同時期に建築家マルト・スタムもスチールパイプのカンチレバーチェア「S33」を発表し、2人は著作権を巡って裁判で争うことに。結果的にブロイヤーは敗訴してしまいますが、90年以上経った現在も世界的に愛されている名作であることには変わりありません。
後ろ脚のない構造ですが、強度のあるスチールパイプがしっかり体を支えてくれます。さらに、カンチレバーの特性である程よい柔軟性があることで、快適な座り心地を実現。背もたれから脚まで伸びるスチールと背座のみのシンプルな佇まいは、どんな空間にも馴染みます。籐張りによる背もたれと座面は、程よくしなり身体にフィットします。見た目の美しさと快適な座り心地を兼ね備えた椅子といえます。
フレームはライトビーチとブラックビーチの2種類。同色で揃えたり、2色で組み合わせるなど使用する空間や好みでお選びください。