ペーパーコードとスチールフレームによるミニマルで美しいデザイン
デザイナーのChris Liljenberg Halstrøm(クリス・リリエンバーグ・ハルストロム)が2015年に発表した「vent(ヴェント)」シリーズ。アート作品をゆっくり鑑賞するための博物館用のシーティングとしてデザインされたもので、細身のスチールバーとペーパーコードで構成されたシンプルなデザインが特徴です。ハルストロムは、伝統的なペーパーコードの新しい織り方を追求し、縦と横に巻き付けることで強度のあるシートを作り上げました。この座面は、視覚障害をもつ人々が働くデンマークの工房“Blindes Arbejde(ブリーヌス・アーバイド)”でひとつひとつ丁寧に作られています。
デンマーク語の“待つ”という言葉が由来となっているスツールは、少し腰を下ろしたいときにぴったりです。ミニマルですっきりとしたデザインは、空間を馴染みやすく圧迫感も与えません。使用しない時も、置いてあるだけでその美しさが目を引きます。