talk aboutLouis Poulsen
1874年にデンマークで設立されたブランド、ルイスポールセン。
近代照明の原点といわれ、照明デザイン業界に多大な影響を与え、
照明器具を専門的に扱う世界的な有名ブランドです。
こちらのコンテンツでは、ルイスポールセンの歴史を振り返り、
改めてその魅力をお伝えします。
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ルイスポールセンの“はじまり”
ルイスポールセン社の長きにわたる歴史の始まりは、1874年にまで遡ります。当時はまだ照明ブランドではなく、創業者のルートヴィッヒ・レイモンド・ポールセンによって、ワインの輸入業を行っていました。その後、一度会社を閉鎖していましたが、1878年にルートヴィッヒの甥であり社名の由来になった、ルイスポールセンが金物を取り扱う会社として再建します。
1891年、デンマークに発電所が建てられたことから、照明への需要が高まったことで、ヘニングセンは電機部門を設立し、アーク灯ランプなども取り扱うようになりました。その後も1908年にはニューハウンの砂糖精製所の所有権の取得、ルイスポールセン社の設立を行いヘニングセンは会社を拡大させていきます。
そして、1917年ソフス・カストラップ・オールセンが会社を買収しCEOとなるという、大きな転換期を迎えます。
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ポール・ヘニングセンとの出会い
CEOとなったオールセンは、開拓者精神あふれる精力的なビ
ジネスマンでした。そんなオールセンは、1924年に批評家・建築家・デザイナーなど多彩な才能を持つ、ポール・ヘニングセンと出会います。
オールセンとヘニングセンは、共に革命思想を持つ情熱的な人物であり、すぐに意気投合。この出会いの後、1926年にPH Lamp(3枚シェードタイプ)を発売し、PH 5、PH Artichoke、PH Snowballなど数多くの名作をヘニングセンと共に世の中に送り出し、ルイスポールセン社は照明器具の開発・販売を会社の中核事業とし大きく発展していきます。
そして、1939年にはヘニングセンの案で本社内にデモンストレーションルームを開設するなど、照明の普及活動にも尽力し北欧の照明シーンの基礎を作り上げます。
ポールヘニングセンについてご紹介しているコンテンツもございますので、是非ご覧ください。
>> コラム “ポール・ヘニングセン”とは
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ミッドセンチュリーの名作たちの誕生
ヘニングセンの他にも、1940年代はヴィルヘルム・ラウリッツェンがデンマーク放送局として設計したラジオハウス用の照明としてVL38、VL45、VL studioを。1950年代はアルネ・ヤコブセンが建築家として室内の内装、カトラリーまで手がけたSASロイヤルのためにAJ TABLE、AJ WALL、AJ FLOOR、AJ ROYALをデザイン、ルイスポールセンから発売するなど、ミッドセンチュリーの名作の誕生を支えます。
1960年代からは、デンマークデザイン界の寵児であったヴァーナー・パントンもTopanやFlower pot、Panthellaなど数多くのデザインを発表。その時代を代表する優れたデザイナーとともに、時代を超えて愛され続ける製品を数多く世の中に送り出してきました。
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近代デザイナーとの歩み
「形態は機能に従う」というスカンディナヴィア・デザインの伝統にもとづき、2000年代以後も、オイヴィン・スロットによるPateraやガムフラテーシによるYuhシリーズ、佐藤オオキ率いるnendoのNJPシリーズなど第一線で活躍するデザイナーとともに、ルイスポールセンらしいシャープで上品な部分を持ちながら、最新の技術を織り交ぜることで革新的な名作を世に送り出し続けています。
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ルイスポールセンの歴史 20選
140年以上の歴史をもつ、ルイスポールセン。その長い歴史の中で誕生した名作たちをご紹介します。作品を通して、デザインの歴史を辿ります。
1926
Forum Lamp
Poul Henningsen
1926
PH Lamp Pendant
Poul Henningsen
詳細はこちら1928
PH Septima
Poul Henningsen
詳細はこちら1930
PH Bombardment
Poul Henningsen
1941
VL45
Vilhelm Lauritzen
詳細はこちら1943
Pleated Paper Lamp
Poul Henningsen
1958
PH 5
Poul Henningsen
詳細はこちら1958
Louisiana Pendant
Vilhelm Wohlert
Jorgen Bo1962
Petronella
Henning Koppel
1966
LamPetit
bent gantzel
1968
Flowerpot
Verner Panton
1971
Panthella
Verner Panton
詳細はこちら1972
Bubi
Henning Koppel
1973
Opala
Hans J. Wegner
1989
Rappe Louis
Alfred Homann
2002
Moser
Anu Moser
詳細はこちら2005
Collage
Louise Campbell
詳細はこちら2015
Patera
Øivind Slaatto
詳細はこちら2017
Yuh
GamFratesi
詳細はこちら2021
NJP mini
nendo
詳細はこちら
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さらなる飛躍を感じさせる、新作たち
2022年、ルイスポールセンから新作や新色、期間限定モデルの発表がありました。
もうすぐ150周年を迎えるルイスポールセンのさらなる飛躍を感じさせる作品が揃っています。
真鍮と乳白ガラスを組み合わせた期間限定のPHランプ
こちらの照明の特徴は、ヘアライン仕上げを施した無塗装の真鍮を使用したトップシェード。時間の経過によって少しずつ色に深みが増していき、表情の変化を楽しめます。さらに内側はマットなホワイト塗装が施されており、グレア(眩しさ)を軽減します。
詳細はこちら様々な時代のテーブルランプの魅力を集めた、贅沢な逸品
ミドルシェード、ボトムシェードには乳白色のガラスシェードを使用。外側と内側の層に光沢ある透明ガラスを用い、真中の乳白ガラス層を挟んだ三層構造になっています。 ベースと支柱は1927年〜1930年代、スイッチは1927年、トッププレートは1933年のデザインからインスピレーションを受けています。様々な時代に作られたテーブルランプの魅力を集めた、贅沢な逸品です。
詳細はこちら色鮮やかなパステルカラーのPHランプ
ポール・ヘニングセンの代表作である「PH 5」シリーズに、色鮮やかな“パステル”カラーが登場しました。灯具、トップ、ミドルシェードのそれぞれ異なるカラーを使用しており、1灯あるだけでも目を引くカラーリングです。
詳細はこちらPH 5モノクロームに、よりシックな2色のカラーが登場
シックでモダンな印象を与えるPH 5モノクロームに、「ペールローズ」と「オイスター」の2色が加わりました。いずれも落ち着きのあるカラーとなっていますので、空間を上品に演出してくれます。
詳細はこちらパンテラ ミニ、ポータブルにパステルカラーの新色を追加
ヴェルナー・パントンの名作「パンテラ」シリーズのミニテーブル、ポータブルに優しい色合いの「ペールブルー」と「コーラル」が加わりました。優しい印象を与えがらも、空間のアクセントになってくれるカラーです。
詳細はこちらわずかな角度の違いで光の表情が変わる、斬新なアイディアのフロアランプ
アンネ・ボイセンがデザインした「Moonsetter(ムーンセッター)」は、フレーム内側にLEDランプを360℃回転するディスクに反射させて光を拡散させる、彫刻的な美しさと斬新なアイディアを併せもったフロアランプ。2020年にデンマーク国営放送主催の「Next Danish Design Classic」コンペティションの受賞作品となっています。
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