花を生ける楽しみを与えてくれるフラワーベース
透明なガラスの器に、小さな丸テーブルようなかたちのベース。
一見、わかりにくいかもしれませんが実はフラワーべースなんです。
スペインのデザイナー、ハイメ・アジョンが手掛けたFRITZ HANSEN(フリッツハンセン)の「IKEBANA(イケバナ)」は日本語で「花を生かす」という意味をもつ「生花」から名づけられました。花を束ねて入れることが多い一般的なフラワーベースとはちがい、ベースに空けられた穴に、草花を差し込みながら生けていきます。
よく見ると、空いている穴は上下の位置、そして大きさも様々。また特徴とも言えるのが、「茎を見せる」ということ。透明なガラスの器によって、茎が四方に絡み合う様子も見てとれます。
花や茎の大きさ太さによっても生ける穴を選ぶので、最初はとても戸惑います。だけど、そのうちだんだんと「さて今日は、この花をどこに生けようかな」「いちばん美しく佇む場所ってどこだろう」と考えることそのものが楽しくなると思います。きっと「生けること」をとおして花と対話し、その花の、その時にしかない魅力を、その瞬間のじぶんの気持ちと向き合う、という古来日本の美につうずる心得が身についているのかもしれません。
シーンによって選べる、3つのサイズ
サイズは3つ。小ぶりのスモール、定番のサイズのラージ、そしてロング。
ラージサイズは、オーソドックスにどんな花も受け入れます。ダイニングテーブルなど、人が集う場所におもてなしとして置いておきたいサイズです。
スモールサイズは、キッチンカウンター、パウダールーム、玄関、窓辺など、小さく、でも気の利いた場所に置くのがおすすめです。手のひらサイズなので気分に合わせて自由に持ち運べます。
ロングサイズは、サイドボードの上など、奥行きが小さい場所に役立ちます。長さをあえて活かして、左右に距離を置き、花同士を対話させてみるものいいかもしれません。
「生花」としてかしこまらずに、もっと日常に自然体で、花を取り入れてみてはいかがでしょうか。一目ぼれした花をひとつずつ選ぶもよし、道ばたに咲く草木を選ぶもよし、ハイメ・アジョンならではの、あそび心溢れるフラワーベースで、自分だけのアートを作るように暮らしと共に楽しんでみてきださい。