待望の復刻 ウェグナーの名作を現代に
デンマークの家具デザイナー、Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)。若干17歳でマイスターの資格を取り、家具職人としての技術を習得。その上でデザインも学んだウェグナーは、生涯で2500点の図面を描き、500脚以上もの椅子のデザインを手掛けました。
そのウェグナーが1954年にデザインした椅子が「CH30」です。オリジナルもカールハンセン&サンにて製造。2019年、65年ぶりに同社から復刻され再生産がスタートしました。
簡潔にして完成された、楕円状の背もたれをもつ4本脚の普遍的な椅子。廃番となってからはヴィンテージ市場を中心に流通されていました。60年以上の時を経た現在も椅子としての強度と機能を保ち、尚且つデザインも衰えないのは、ウェグナー自身の造詣深さとそれを技術力で支えた同社との、まさに協働といえます。
今回の復刻ではオリジナルの図面から当時のフォルムを忠実に再現しつつも、現代人の体形に合わせ高さを2cm高く調整。オリジナルの哲学を保持しながら現代の生活に寄添った配慮がなされています。
CH30でウェグナーが目指したのは、住宅であれ公共の場であれ「場所に制限されないモダンな椅子」であること。現在も製造されているCH23とCH33を上手く組み合わせたような形態となっており、バランスの取れた無駄のないフォルムを追求しました。
じっくり使い込んでいきたくなる、普遍的なデザイン
一見するとシンプルな椅子ですが座面と背は緩やかなカーブを描いており、 座った時にほどよく体にフィットします。また、後脚が身体に添った曲線となっているため身体を後ろに預けることができゆったり腰掛けることが可能。
アームレスデザインになっているのでダイニングチェアとしてテーブルと合わせていただくのが最適です。CH33では実現しなかったウォルナット仕様もお選びいただけますので材と仕上げによって様々な表情をみせてくれそうです。
パッと目を引くデザインではないのですが時間をかけてじっくり使い込んでいく中で味わいが増していくものは、実はCH30のような普遍的なものなのかもしれません。脚を支える貫のデザイン、ビス隠しのための十字の埋木など、細部にまでこだわりを持ってものづくりを行う姿勢が「良いデザイン」を生む秘訣なのでしょう。 65年の時を経て復刻したウェグナーの名作を、是非実感してみてください。
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