コンパッソドーロ賞を受賞した、リヒャルト・ザッパーの名作置時計
イタリアのデザイナーRichard Sapper(リヒャルト・ザッパー)が1959年にデザインした置時計「Static(スティック)」。
1960年にイタリアデザイン界の最高賞である"コンパッソドーロ賞"を受賞し、世界中で高く評価されました。その人気は衰えることがなく、2017年に復刻された現在でも、オリジナルはヴィンテージ市場で高値取引されています。
Staticが誕生したのは、戦時中に使用されていた"魚雷"がきっかけでした。タイマーとして機能する内部時計機構を備えた魚雷が、戦争終結によって大量に余ってしまいました。“この魚雷を使って卓上時計を作りたい”というLorenz(ロレンツ)社からの依頼をザッパーが受けたことで、この置時計が誕生します。
特徴は、何といってもその佇まい。まるでカプセルを2つに割ったかのような、背面が丸みを帯びた円筒形のデザインになっています。自立できる極限まで小さく取り付けられた底面によって、まるで時計が宙に浮いているかのよう。時計が倒れると平たい底面が見つかるまで転がり、再び何事も無かったかのように直立します。その様子から「Static=静的な」という名前が付けられました。
個性的な文字盤は、ザッパーがミラノのフリーマーケットで見つけた戦闘機に使用されていた文字から採用されています。
バリエーションは全部で10種類。さらに、レザー仕上げのボックスが付いているので、贈り物にしても大変喜ばれます。
まるでアート作品のように美しい佇まいのStatic。オフィスや自身のワークスペース、自宅のベッドサイドや飾り棚など、様々なシーンで空間を彩ります。