デザイン当初に使用された“チーク材”が待望の復活
デンマークの家具デザイナー、Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)。生涯で500脚を越える椅子を手掛け、デンマークの家具デザインに多大な影響を与えた重要人物です。 そのウェグナーによって生み出された椅子の中で最も有名で名作とされているのが、“Yチェア”という愛称で親しまれている「CH24」です。
こちらの椅子は、1949年に初めてCarl Hansen&Son(カール・ハンセン&サン)のために手掛けた5脚のうちのひとつ。“Yチェア”と呼ばれる由来にもなっているY字型の背板部分が特徴です。脚部から背にかけて流れるようなフォルムは、軽やかで圧迫感がなく用途や置く場所に制限がありません。
こちらは、CH24がデザインされた当初の材として使用されていたチークを使用しています。 高い強度と安定性がある上に、経年変化によってグリーンやオレンジ、赤褐色へと優雅に変わる色合いが魅力です。チーク材は1950年代から60年代にかけて、ウェグナーのミックスチェアに多く使われていました。その耐久性の高さから、屋外用家具にも使用されています。また、世界中の森林の持続可能性を確保するために、FSC(森林管理協議会)認証木材を使用しています。 2022年4月にバースデーエディションとして座面にレザーを使用したチーク材モデルが発売されましたが、今回は定番のペーパーコード仕様。深みのある色合いが空間を上品に飾ります。
柔らかい美しい曲線を描く背もたれは、1本の木材のパーツを蒸気によって曲げる“曲木加工”という技術を施しています。パーツ自体を曲げる加工方法のため、無駄な接合面がなく、金具も使いません。手触りも滑らかで素材の持ち味を活かした仕上がりになっています。実際に座ってみると、自然に身体を預けることができる上に、様々な座り方でくつろぐことできます。自身も木を知り尽くした職人であるウェグナーだからこそ生まれた、素材の持ち味を最大限に生かした椅子です。
座面は紙を縒って作った「ペーパーコード」という素材を、職人の手によって手作業で丁寧に編みこんで作られています。1脚の椅子に対して、およそ120メートルのペーパーコードが使用されており、快適な座り心地でありながら、耐久性にも優れています。年月の経過と共に木肌の表情や座面の色味に深みが増し、味わい深いものになっていきます。ウェグナー自身が素材の魅力を知り尽くした職人だったこそ誕生した、天然素材を贅沢に使った名作です。
木製家具に関しまして
こちらの家具は、天然木材を使用しておりますので、木目に個体差がございます。
掲載写真と実物の木目について異なる場合がございますが、木目による返品交換は出来かねますので ご購入時にご理解いただけますようお願い申し上げます。
SH43cmの納期に関して
座面高43cmの仕様もご用意可能ですが、素材の供給の問題により次回入荷が2025年11月頃を予定しております。あらかじめご了承の上、ご注文下さいませ。