名作建築“ラジオハウス”でしか座れなかった貴重な家具シリーズ
建築家でありデザイナーのVilhelm Lauritzen (ヴィルヘルム・ラウリッツェン)が1945年に完成させた、デンマークの旧国営放送局「Radiohuset(ラジオハウス)」。ラウリッツェンはこのラジオハウスのために「VL45 Radiohus Pendant」をはじめとする建造物内のすべての家具と照明をデザインしました。
そしてこちらの「FOYER シリーズ」もこの中のひとつです。こちらの家具シリーズはラジオハウス内のロビーで使用するためにデザインされました。現在ではデンマーク王立音楽院の本部となっていますが、現在でもFoyerシリーズが使用されています。
Foyerシリーズは施設内でしか座ることのできない貴重な作品でした。しかし、2022年にVilhelm Lauritzen Architects(ヴィルヘルム・ラウリッツェン・アーキテクツ)が創立100周年を迎えた記念に、 Carl Hansen&Søn(カールハンセン&サン)とのコラボレーションにより初めて製品化されることとなりました。
Foyerシリーズは、一見するとシートが浮いているかのように見えるフォルムが特徴です。 3つのパーツから成るアームレストと脚は、継ぎ目が目立たないよう職人の手によって丁寧に磨き上げられています。
さらに、座面や背もたれには手作業で作られたボタンが施されています。この張り込みには手間のかかる精密な作業と卓越した職人技が必要とされます。細部にわたりこだわりが込められた作品です。