古い組み立て式椅子をリデザインした、コーア・クリントの椅子
“デンマークモダンの父”と称され、ポール・ケアホルムやボーエ・モーエンセンといったデザイナーたちに多大な影響を与えた建築家 Kaare Klint(コーア・クリント)が1933年に発表した「Safari Chair(サファリ チェア)」。
こちらの椅子の起源となったのは、英国軍が使用していた「Indian Roorkhee Chair」という組み立て式の椅子です。一切の接着剤、工具を使わずに組み立てることができ、座ることで接合部が締まり、強度と安定感が増すという優れた構造でした。
コーア・クリントは、この画期的な椅子の構造をより洗練化し、コペンハーゲン家具職人ギルト展において“サファリ チェア”という名義で発表しました。“過去の歴史や様式を見直し、時代に合うよう再構築する”という、クリント自身が提唱してきたリ・デザインを体現した作品といえます。
座面にはフレームが当たる場所がないので、座ると程よく沈みフィットします。また、背もたれは360度回転し、もたれかかると自重でリクライニングするので、丁度よい角度で使用できます。ノックダウン式で組み立て・分解が可能でありながらも、座り心地にも配慮されています。
背座はキャンバスとレザーからお選びいただけます。さらに、同シリーズの「Safari Foot Stool(サファリ フットスツール)」をオットマンとして使用すれば、より快適に過ごすことができます。