空間に馴染みながらも目を引く J39のカラーラッカー仕様
デンマークの家具デザイナーBorge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)が1947年に発表した「J39 Shaker Chair(シェーカーチェア)」。別名“ピープルズチェア=みんなの椅子”と呼ばれるほど、デンマークでベストセラーとなっており、発表されて以来一度も生産を中止することなく作り続けられています。モーエンセンの代表作といえる椅子です。
2022年には生産開始から75年を迎え、新たなスタートを切るかのように2023年にはJ39の“ビーチ カラーラッカー仕様”に新色が加わりました。インテリアのアクセントになりそうな4色と深みのあるヴィンテージラッカー塗装の5種類が加わり、全部で7種類から選べます。新色として追加されたカラーは、ユトランド北部のリムフィヨルドのほとりにあるモーエンセンのカントリーハウスとデザインスタジオからインスピレーションを得ています。
施されたカラーは、いずれも落ち着きのある色合いになっているので、クラシックな仕様のJ39やその他のFredericia(フレデリシア)の家具と組み合わせても馴染みます。お気に入りの1脚でダイニングにアクセントをつけたり、様々なカラーを組み合わせて空間にリズムをつけるなど、組み合わせ次第でダイニングの雰囲気がガラリと変わります。また、クラシックな仕様に比べてリーズナブルな点も魅力です。
座面はペーパーコードで丁寧に編まれており、適度にしなり身体を受け止めてくれます。直線的な後ろ脚とカーブを描く背もたれによって、よりかかると背筋が真っ直ぐになり、しっかりフィットします。
J39といえば木の質感を感じられるソープやオイル仕様の印象が強いため、カラーラッカー塗装は意外なようにも思えます。ですが、使ってみると空間に馴染みやすい上に、空間の中でも目を引く存在になっているはす。歴史あるクラッシックな仕様と新たな発見を感じられるカラーラッカー仕様、お好みのJ39を選んでください。