木材の自然な表情を楽しめるスツール60
デザイナー Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)が1933年に発表した「STOOL 60(スツール 60)」のアニバーサリーモデルとして2023年に発表された「Villi(ヴィッリ)」が「Wild Birch(ワイルドバーチ)」として定番ラインナップになりました。木材に現れる節、芯に近い色の濃い部分、昆虫による形跡など、森林から生み出される2つとない様々な表情を楽しむことができます。
こちらのモデルは、イタリアを拠点に活動するデザインスタジオ“Formafantasma(フォルマファンタズマ)”とArtek(アルテック)のコラボレーションにより実現しました。フィンランドの森の現状と、アルテック製品の製造や物流、サプライチェーンとの関係性を調査し、この“スツール60 ワイルドバーチ”にたどり着きました。
■ 枝の節
「節」は、木の枝がかつてあった場所に現れる模様です。木が成長するにつれて、下の方の枝は自然と枯れたり折れたりし、その根本が新たな木の層に巻き込まれ覆われることで節となって現れます。
■ 幹の芯の濃い色の部分
木が樹齢を重ねると幹の芯は徐々に他の部位に比べて色が濃くなります。こちらのスツールの脚には芯の近くにある濃い色の木材、成長過程や伐採、乾燥時の気象条件によって色味が異なる木材を使用しています。
■ 昆虫による跡
世界的な気候変動の影響により、木に穴を掘る昆虫の被害を受けやすくなっています。昆虫のあけた穴は、木の成長に伴って新たな組織に覆われ、暗く色づいた痕跡を残します。
これまで、自然ならではの痕跡のあるL レッグは、上から塗装した製品にのみ使われ、隠されてきました。このスツールを通して、自然そのままの品質と不完全な美しさの価値を伝えていくとともに、これまで以上に自然素材を無駄なく大切に使うことを提唱する意味も込められています。
スツール60 ワイルドバーチに座ることで、改めて自然が作る表情豊かな造形美を感じることができます。 大量生産された製品にはない2つとして同じものが存在しないスツール。届くまでどんな表情のものが届くかわかりませんが、そんな一期一会を楽しんでいただければと思います。