デザイナーズ家具のリプロダクト品とは

そもそもデザイナーズ家具とは、デザイナーが設計し、素材にこだわって作られた家具のことを指します。デザイナーのコンセプトが反映された家具で、個性的なものが多い傾向にあります。一方、リプロダクト品とは、意匠権などの権利が切れた家具をオリジナルデザインをもとに忠実に復刻・再生したもので、ジェネリック家具とも呼ばれます。見た目では正規品かリプロダクト品か見分けがつかないことも多いですが、品質や価値に差がある場合も少なくありません。

正規品とリプロダクト品の違い

デザイナーズ家具の正規品とリプロダクト品の具体的な違いには、次のような要素があります。

・販売する会社

デザイナーによってデザインされた製品の多くは、意匠権をはじめとする権利で保護されています。正規品は、意匠権などの権利を持っている会社が独占的に販売している家具のことです。一方、リプロダクト品は意匠権などの権利が切れたデザインを使用し、不特定多数の会社が自由に製造・販売しています。

・製品の価格

デザイナーズ家具は素材にこだわり、開発・製造に手間がかかることに加え、正規品としてのブランド価値があるため、価格は高めです。安価なもので数万円から数十万円となり、高額なものでは数百万円にも及びます。一方、リプロダクト品は開発費用が少なく、意匠権などの権利が切れているためロイヤリティも発生しません。コストパフォーマンスを重視し、素材のクオリティを下げたり、加工を簡素化したりすることで価格を抑えているのが特徴です。

どのような素材を採用するか、どのような工程で製造するかは、リプロダクト品を製造する会社によって異なるため、リプロダクト品でも製品の価格は変わってきます。

デザイナーズ家具の購入で正規品を選ぶべき理由

見た目から違いがわからないほどリプロダクト品が忠実に再現されていても、購入する際は正規品を選ぶことを推奨します。正規品を選ぶべき理由を2つ解説します。

・クオリティと耐久性に優れている

家具はデザイン性も大切ですが、日々使用するため、機能性が何よりも重要です。正規品は機能性が高くグレードの高い素材を採用しているため、コストパフォーマンスを重視するリプロダクト品と比較すると、使い心地や触り心地などが大きく異なります。当然ながら耐久性にも違いがあり、正規品は長期間安心して使用できる耐久性にもこだわっています。

・コレクション性に適した市場価値が保たれている

デザイナーズ家具はコレクション性があり、人気のある製品の市場価値は下がりにくく、経年変化が更なる価値となる場合もあります。リプロダクト品はあくまでも復刻版ですが、正規品のデザイナーズ家具はブランドとしての資産価値があり、使いながら所有し続けたり、受け継いでいくことを想定して所有できます。

H.L.D. ONLINESTOREでは、正規ライセンス所有のメーカー正規品のデザイナーズ家具を取り扱っています。名作家具のデザインを手掛けた主なデザイナーをご紹介していますので、ぜひご覧ください。