ヴェルナー・パントンの歴史

ヴェルナー・パントンは、1926年にデンマークのゲントフテで生まれました。オーデンセ工科大学で学んだ後、1947年にデンマーク王立芸術アカデミーに入学し、家具デザインを学びます。卒業後、いくつかのデザイン事務所で働いた後、1955年に自身のデザイン事務所をスイスのビニンゲンに設立しました。

ヴェルナー・パントンは、プラスチック製の家具を積極的に採用したことで知られています。プラスチック製の家具は軽くて丈夫なため、様々な色や形で作れると考えていたためです。そのプラスチック製の家具のデザインで、多くの賞を受賞しています。

彼は、常に新しいデザインの可能性を追求し、家具デザインだけでなく、建築やインテリアデザインなど様々な分野で活動しています。その独創的なデザインは、多くの人々に影響を与えました。

ヴェルナー・パントンは、1998年にデンマークのコペンハーゲンで亡くなりました。彼は20世紀を代表する家具デザイナーの一人として、世界的にその名を知られ、そのデザインは、今もなお愛されて世界中で使用されています。

ヴェルナー・パントンの代表作品

ヴェルナー・パントンは、数多くのチェアやランプなどをデザインしました。こちらでは、ヴェルナー・パントンの代表作品をご紹介します。

・パンテラ

デンマークの照明メーカー「ルイスポールセン」とコラボレーションして生まれました。1971年にフロアランプとテーブルランプがデザインされ、現在でも人気のある照明デザインの一つです。ヴェルナー・パントンがポールヘニングセンのランプデザインに着想を得てデザインしました。曲線美が際立つ半球形シェードが柔らかな光を拡散する名作ランプで、オフィスやリビング、ダイニングなど様々な場所で使用できます。インテリアのアクセントにもなる独創的なデザインが魅力です。

・コーンチェア

デンマークのレストランのためにデザインされたチェアで、その幾何学的図形のような形状が、名前の由来となりました。円錐形のシートは、ステンレススチール製の回転ベースの先端に取り付けられ、半円形のパッド入りシェルが上方に伸びて背もたれと肘掛けを形成しているのが特徴です。背もたれがないタイプのコーンスツールは、コーンチェアとの理想的な組み合わせとなっています。その印象的なデザインは、単独で使っても存在感がある逸品です。

・パントンチェア

プラスチック製の一体成型の椅子で、1959年から開発がはじまり、1967年にプラスチック製の椅子としては世界で初めて量産されました。座面と背もたれが一体成型されたS字のシルエットが特徴です。時代に合わせて素材を変えながら製造され、当初のコンセプト通り、耐久性のあるプラスチックで量産できるようになったのは1999年以降です。パントンチェアは名作家具デザインの傑作の一つとされ、数多くの国際的なデザイン賞を受賞しました。モダンな家具として世界中で人気を博し、現在でも多くの人々に愛されています。

H.L.D. ONLINESTOREでは、ヴェルナー・パントンがデザインした家具や照明を取り扱っていますので、ぜひご覧ください。