建築の柱にインスピレーションを受けた、無垢材のラウンドテーブル
Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)によってデザインされた円形テーブル「Gueridon (ゲリドン)」は、1950年パリの大学の食堂用に制作されました。建築の柱にインスピレーションを受けた構造を持ち、天板部分に掛かる力を3本の幅広のウッドベースが分散することで、テーブル全体の揺れを防ぎ、高い安定性を実現しています。1951年にはアトリエ・ジャン・プルーヴェのカタログに「カフェテリア」として登場しています。円形の他にも四角形や異素材の天板があったそうです。
経年変化によって、より味わい深く
現在、Vitra(ヴィトラ)から現行で製造されている仕様は、天板と脚部のいずれも無垢材を採用しています。材種としては、ナチュラルオーク、スモークドオーク、アメリカンウォールナットの3種類です。すべてオイル仕上げとなっていますので経年により味わい深く変化していきます。
<ナチュラルオークの経年変化>
次第に色が濃くなります。経年変化を一番楽しんでいただける材です。
<アメリカンウォールナットの経年変化>
自然と色が抜け、赤褐色へと変化します。木目が柔らかく手触りも優しい印象です。
<スモークドオークの経年変化>
オーク材を燻している(スモークしている)ため大きな変化は他と比べて大きな変化は見られません。アメリカンウォールナットよりも「焦げ茶色」に近い印象で、元々のオーク材の木目を持つことが特徴です。
3〜4人で使うと、ちょうどいい
天板サイズ105cmは、3〜4名のダイニングテーブル用として使うことが可能。 5名でも座ることができますが、日常使いだと少し窮屈です。年に数回の来客などでテーブルを囲う程度であれば、5名でも申し分のない大きさです。ベースが3本脚ですので、椅子を合わせるとしたら3脚がもっとも美しいしつらえでしょう。
円形テーブルの中心にはペンダントライト1灯吊がおススメです。無垢材とスチールが合わさったデザインですので、照明の素材はガラスを選び、木・鉄・ガラスそれぞれの素材を引き立たせるようなコーディネートはいかがでしょうか。