はじめて製品化された、ジャン・プルーヴェの幻の作品
デザイナー兼建築家のJean Prouve(ジャン・プルーヴェ)が1936年に発表した「Tabouret Métallique(タブレメタリーク)」。サン=モリースにある教育施設「Maison d’éducation surveillée de Saint-Maurice」のためにデザインしたスツールです。当時は製品化されることがありませんでしたが、約80年以上の時を経て、Vitra(ヴィトラ)より初めて製品化が実現しました。
プルーヴェが得意とする板金の曲げ加工によってつくられる独特なフォルムの台座がデザインのアクセントになっています。この脚の構造は、後にデザインするテーブル「Trapèze(トラぺーゼ)」に応用されています。座るだけでなくサイドテーブルとして使うこともできる、実用的なスツールです。